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繰り返す発熱,腹痛,皮疹を主訴に受診した48歳女性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(138)]

No.4830 (2016年11月19日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

横川大樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

曽我井大地 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

廣瀬裕太 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2016-11-17

最終更新日: 2016-11-14

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    受診4カ月前から発熱(>39℃),腹痛,皮疹が月経周期に一致して出現するようになった。発熱と腹痛は1〜2日,皮疹は5〜7日で自然に消失する。有症時は腹痛のため体動困難だが,間欠期は無症状である。食事との関連はない。既往歴に好酸球性胃腸炎がある。家族歴に特記事項なし。

    有症時の身体診察では,体温39.8℃,脈拍104回/分,血圧100/50mmHg。下腹部に圧痛を認めるが,反跳痛はない。体幹,四肢,手掌および足底にびまん性の浮腫性紅斑を認める(図1)。

    一般血液・生化学検査では,WBC 29800/μL(好中球93.0%,好酸球0.0%),CRP 18.15mg/dL。

    胸腹部造影CT,上部消化管内視鏡検査で異常所見なし。

    研修医の診断:好酸球性胃腸炎

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