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DSM-5項目解説(7)

No.4728 (2014年12月06日発行) P.61

武田雅俊 (大阪大学精神医学教授)

登録日: 2014-12-06

最終更新日: 2016-10-26

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7 心的外傷およびストレス因関連障害群(trauma-and stressor-related disorders)
反応性アタッチメント障害(reactive attachment disorder)/脱抑制型対人交流障害(disinhibited social engagement disorder)/心的外傷後ストレス障害(6歳以下の子どもの心的外傷後ストレス障害を含む)(posttraumatic stress disorder(includes posttraumatic stress disorder for children 6 years and younger))/急性ストレス障害(acute stress disorder)/適応障害(adjustment disorders)

反応性アタッチメント障害,脱抑制型対人交流障害が,幼児・児童の障害として加えられた。また,心的外傷後ストレス障害についても6歳以下の子どもに対しては別の診断基準が用意されている。急性ストレス障害は,侵入症状,陰性気分,解離症状,回避症状,覚醒症状に区分されて挙げられた14症状のうち9項目以上をもって診断される。

8 解離症群/解離性障害群(dissociative disorders)
解離性同一性症(dissociative identity disorder)/解離性健忘(dissociative amnesia)/離人感・現実感消失症(depersonalization/derealization disorder)

解離性障害は人格として同一性,継続性,唯一性が破綻した状態であり,陽性症状と陰性症状とに区分される。
DSM-Ⅳの解離性障害は,DSM-5では解離性同一性症,解離性健忘,離人感・現実感消失症の3つに区分された。

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