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高血圧ガイドラインの改訂

No.4694 (2014年04月12日発行) P.61

入谷 敦 (金沢医科大学高齢医学科教授)

森本茂人 (金沢医科大学高齢医学科教授)

登録日: 2014-04-12

最終更新日: 2016-10-26

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2014年4月1日にわが国の「高血圧治療ガイドライン 2014」(JSH 2014)が発表された。2013年に発表された米国のJNC-8(文献1)や欧州のESH/ESC 2013(文献2)とともに,エビデンスを重視した記載に改訂され,降圧目標値の見直しが行われている。以下,高齢者高血圧の章におけるガイドラインの変更点について解説する。
JSH 2014では高齢者を前期と後期に区分し,臓器障害を伴うことが多い後期高齢者では,重要臓器への血流障害をもたらす可能性に留意して,まず<150/90mmHgをめざし,忍容性があれば<140/90mmHgをめざすことが推奨されている。後期高齢者で収縮期血圧が140~149mmHgの場合や,6m歩行を完遂できないほどの虚弱高齢者に対しては,降圧目標については個別の判断が推奨されている。
また,降圧薬の選択は第一選択薬としてはCa拮抗薬,ARB,ACE阻害薬,あるいは少量のサイアザイド系利尿薬が同等のレベルで推奨され,これらの中での選択では,降圧目標達成を主目的に,背景因子,副作用,医療費などに配慮して判断することが推奨されている。
骨粗鬆症合併例にはサイアザイド系利尿薬,誤嚥性肺炎例にはACE阻害薬が積極的適応として推奨されている。

【文献】


1) James PA, et al:JAMA. 2014;311(5):507-20.
2) Mancia G, et al:J Hypertens. 2013;31(7):1281 -357.

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