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遷延した意識障害の42歳,女性 [国立国際医療研究センター臨床カンファレンス(10)]

No.4748 (2015年04月25日発行) P.46

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-20

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  • 難易度★★★★☆

    司 会:今回は救急科の症例です。よろしくお願いします。

    担当医:42歳,女性が三次救急搬送されました(スライド1)。直ちに気管挿管,人工呼吸管理を開始し,急速輸液,復温を行いました。気管から多量の食物残渣が吸引され,徐々に呼吸循環状態が悪化し,カテコラミン持続投与となりました。全身が水と砂,土で汚れていました。同居の友人(職場同僚)からの追加聴取では会話中に痙攣して倒れ,様子をみたが改善せず,戸外へ引きずっていって水をかけても反応がないので,救急要請したとのことでした。
    家族と別居してこの友人と同居中ですが,その詳細は略します。既往歴も内服薬も不明でした。顔面,右鎖骨部,両膝,左下肢に打撲痕や痂皮化した挫創がみられました。両側下肺野で呼吸音減弱し,腹部は膨隆していましたが,胃管吸引で改善しました。

    会 場:不思議なことがいろいろありますが,……これは冬の話ですね。

    担当医:3月上旬です。実は生活背景も医学判断に多少関係してくるので,必要な情報を挙げましたが,それ以外は略したことをご了承下さい。

    司 会:なるほど,救急医療の特徴でしょうか。疑問はさておき,診療に専念するしかない状況が何となくわかりました。

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