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「月経困難症診療における鍼灸の効果〜紹介から施術まで」について著者の田口玲奈先生にお聞きしました

No.5214 (2024年03月30日発行) P.67

登録日: 2024-03-27

最終更新日: 2024-03-26

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月経困難症診療における鍼灸の効果〜紹介から施術まで

●執筆
田口玲奈(明治国際医療大学鍼灸学部)

●監修
寺澤佳洋(口之津病院内科・総合診療科,医師・鍼灸師)
鈴木雅雄(福島県立医科大学会津医療センター漢方医学研究室教授)

●商品説明
判型:A4判
頁数:13頁、図6点、表1点
価格:1,100円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えて下さい。

月経は女性の身体生理的な特性ですが、それが心身の変化をもたらします。多くの女性は少なからず何らかの月経随伴症状を経験しており、これらは日常生活や社会生活に影響を及ぼします。月経随伴症状である月経困難症に対して、鍼灸治療は有効な治療方法のひとつとして考えられています。鍼灸治療は西洋医学を補う・補完する補完代替医療に含まれ、注目されています。本コンテンツでは、鍼灸治療が有効であった実際の月経困難症の症例を、データを用いて紹介しました。また、東洋医学における月経困難症の考え方や鍼灸治療の効果、そしてメカニズムについて、最新の研究を用いて、これから鍼灸を学ぶ方にもわかりやすく解説しました。さらに、鍼灸を活用してみたいがどうすればよいかわからない場合の鍼灸師や鍼灸院の検索サイトについても紹介しました。「鍼灸は本当に効果があるのだろうか?」と思っていらっしゃる先生に是非、一読頂きたいです。

─実際の活用方法を教えて下さい。

一般の方からみると、鍼灸治療といえば、肩こり・腰痛といった筋骨格系の症状に対するイメージが強く、月経困難症における鍼灸治療は、まだまだメジャーな分野ではありません。近年では、月経困難症や月経前症候群(PMS)が原因となる労働力の低下は年間4900億円もの経済損失を生み出していること、女性の健康が社会に大きく影響すること、が明らかとなっています。女性が月経とうまく付き合えるよう、女性の健康と活躍をサポートする取り組みが社会で必要とされています。実際に、これらの健康の悩みを社会全体で解決しようとする取り組みが始まっています。フェムテックやフェムケアがそのひとつです。このような現代において、鍼灸治療は、女性の健康を支え、社会での活躍を応援するひとつの選択肢になると考えています。

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公益社団法人 地域医療振興協会 市立大村市民病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 総合内科・消化器内科・呼吸器内科・神経内科・整形外科 等 若干名
勤務地: 長崎県大村市

急性期から回復期、維持期までの疾患の治療・管理はもとより、予防医学としての健診事業にも力を注いでいます。
ハイケアユニットから地域包括ケア・回復期リハ病棟まで有しており、地域の皆様に対して急性期から回復期まで切れ目のない医療、充実したリハビリサービスを提供できる体制が整っております。
基幹型臨床研修指定病院として医師の教育にも寄与しています。当協会のコンセプトの1つである離島医療の支援も積極的に行っています。

救急医療体制については、1次から3次まで幅広く患者さんを受け入れています。
特に3次救急患者さんに関しましては、症状に応じて長崎医療センター及び救急隊と連携をとりながら、必要に応じた救急対応を行っています。また、2次までの救急患者さんに関しては、専門医と総合医が協力し対応しています。
救急医療についても二次救急を担っています。緊急の大血管手術やバイパス手術も行っており、長崎県内外から高い評価を受けています。
なお、日当直体制では、内科・外科系及び循環器系で 救急体制を整えています。
現在、内科・外科系の日当直体制は、内科医師が火曜日・木曜日・土曜日 の当直帯及び土曜日・日曜日の日直帯、外科系医師が月曜日・水曜日・金曜日・日曜日の当直帯に救急対応を行っています。
また、大村市夜間初期診療事業(内科系・小児科)に参画しています。
平成29年度より新病院にて診療を開始しております。
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