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■NEWS 「適切な財源確保」を政府・与党に要求―国民医療を守る総決起大会

No.5199 (2023年12月16日発行) P.70

登録日: 2023-12-08

最終更新日: 2023-12-08

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国民医療推進協議会が主催する「国民医療を守るための総決起大会」が124日、日本医師会館で開催された。医療・介護分野に適切な財源を確保するよう求める決議を採択し、年末の予算編成に向けて政府、与党に働きかけていくことを確認した。

同協議会は、医療や介護などの関係42団体で構成。来年度の診療報酬改定等で十分な財源が確保されるよう国民運動を展開しており、この大会はその一環として開催されたもの。

冒頭で挨拶をした松本吉郎会長(日本医師会長)は、「賃上げはどこかを削って財源に回すという発想ではなく、全従事者の賃上げを果たすことがきわめて重要だ。それが経済の好循環や地方創生につながる」として、そのためには「診療報酬のしっかりとしたプラス改定しかない」と強調した。

来賓として挨拶した田村憲久自民党政調会長代行(元厚労相)は、財政審の建議に言及。「この状況で診療報酬をマイナスにする、と。驚いた。完全に(医療界を)分断しようという意図が見え見えだ」と批判。過去の診療報酬改定がほぼ物価・賃金の上昇と歩調を合わせて行われてきたことを指摘しながら、「ここにいる皆さんと、日本の医療を守る診療報酬改定の闘いに挑んでいきたい」と述べた。

大会では、医療・介護分野における物価高騰・賃金上昇に対する取り組みを進め、国民に不可欠かつ日進月歩している医療・介護を提供しなければならないとして、「適切な財源を確保するよう、本協議会の総意として強く要望する」との決議を採択。最後は参加者全員によるガンバローコールで気勢を上げた。

ガンバローコールで気勢を上げる総決起大会

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