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続発緑内障[私の治療]

No.5192 (2023年10月28日発行) P.51

北 善幸 (杏林大学医学部眼科学教室准教授)

登録日: 2023-10-26

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  • 続発緑内障は,他の眼疾患や全身疾患,あるいは薬物使用が原因となって眼圧上昇が生じる病態であり,開放隅角と閉塞隅角にわけられる。代表的な続発開放隅角緑内障として,ステロイド緑内障や落屑緑内障が挙げられ,続発閉塞隅角緑内障としては水晶体脱臼や悪性緑内障などが挙げられる。糖尿病網膜症,網膜中心静脈閉塞症,眼虚血症候群などによって起こることの多い血管新生緑内障(neovascular glaucoma:NVG)や,サルコイドーシスなどのぶどう膜炎による続発緑内障は,開放隅角と閉塞隅角のいずれにも生じうる。続発緑内障に伴う緑内障性視神経症は眼圧上昇が原因であり,続発緑内障の発症初期には緑内障性視神経症を呈していない。本稿では,ステロイド緑内障とNVGについて記述する。

    ▶診断のポイント

    続発緑内障は,早期に原疾患の診断を行い治療する必要がある。

    ステロイド緑内障の診断は,ステロイドを使用している患者に高眼圧を認めれば本症を疑う。ステロイドの投与により眼圧が上昇するステロイドレスポンダーは,成人の18~36%に存在する。開放隅角緑内障やその家族歴があるもの,糖尿病患者,強度近視眼,小児1)などでは発症のリスクが上昇する。また,局所投与のほうが,全身投与に比べ眼圧上昇が生じやすい。

    一方,NVGの診断は細隙灯顕微鏡を用いて虹彩や隅角を詳細に観察し,虹彩新生血管や隅角新生血管を確認する必要がある。初期には開放隅角であるが,徐々に周辺虹彩前癒着が進行し閉塞隅角となる。

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