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発熱,全身倦怠感を主訴に受診した46歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(288)]

No.5160 (2023年03月18日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

田村弘樹 (さんむ医療センター総合診療科,千葉大学医学部附属病院総合診療科)

石塚晃介 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

福澤文駿 (さんむ医療センター総合診療科,千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2023-03-16

最終更新日: 2023-03-15

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12日前に38度台の発熱と全身倦怠感を認め近医受診し,鼻咽頭でのSARS-CoV-2 PCR陰性であった。しかし,2日前から全身倦怠感が増悪したため当科を受診した。

既往歴,内服薬に特記事項なし。前夫とは3年前に離婚。1年前に新しいパートナーができたという。

身体診察では,体温37.8℃,脈拍66回/分,血圧94/50mmHg,呼吸数14回/分,SpO2 98%(room air)。頭頸部の視診と触診で異常を認めず,肝脾を触知しない。

一般血液・生化学検査での異常値は,WBC 8300/μL(異型リンパ球21.0%),AST 346U/L,ALT 343U/L,ALP 332U/L,LD 673U/L,γ-GT 244U/L,CRP 2.47mg/dL。Epstein-Barrウイルス(EBV)の抗体価を示す(表1)。


研修医の診断:EBVによる伝染性単核球症

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