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緑内障患者のパーキンソン病治療について

No.5130 (2022年08月20日発行) P.52

近藤誉之 (関西医科大学総合医療センター脳神経内科診療部長)

伊東秀文 (和歌山県立医科大学脳神経内科学講座教授)

登録日: 2022-08-17

最終更新日: 2022-08-16

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  • パーキンソン病を適切に治療することは,患者のQOLや寿命の延長に有用だと思います。一方で,閉塞性隅角緑内障では多くのパーキンソン病治療薬が禁忌になっています。緑内障患者のパーキンソン病の加療について,薬剤の使用,眼科との連携などを含めてご教示下さい。
    和歌山県立医科大学・伊東秀文先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    近藤誉之 関西医科大学総合医療センター脳神経内科 診療部長


    【回答】

    【閉塞隅角緑内障ではL-ドパ製剤,抗コリン薬,ドロキシドパは使用禁忌である】

    抗パーキンソン病薬として用いられる薬剤のうち,L-ドパ製剤,抗コリン薬,ドロキシドパ,アマンタジンは眼圧を上昇させる可能性があります。このため,閉塞隅角緑内障患者では,L-ドパを含有するすべての製剤(単剤,合剤,経腸用液,注射剤)・トリヘキシフェニジルをはじめとする種々の抗コリン薬・ドロキシドパが使用禁忌,アマンタジンが慎重投与となっています。したがって,パーキンソン病の治療開始にあたっては,必ず問診で緑内障の既往の有無を確認しなければなりません。既往があれば,それが閉塞隅角緑内障かどうか,眼科医に確認する必要があります。

    閉塞隅角緑内障の既往が確認されれば,ドパミンアゴニストかモノアミン酸化酵素B(MAOB)阻害薬で治療を開始し,副作用に注意しながら十分量まで増量し,運動症状の改善が十分でなければ他の薬剤への変更か併用を考慮します。

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