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圧迫骨折後に増悪する腰痛を訴えた57歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(271)]

No.5123 (2022年07月02日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鈴木慎吾 (千葉中央メディカルセンター内科)

早坂 豪 (千葉中央メディカルセンター整形外科)

今泉雅博 (千葉中央メディカルセンター放射線科)

林 敏彦 (千葉中央メディカルセンター放射線科)

登録日: 2022-06-30

最終更新日: 2022-06-29

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1カ月前から体動時の腰痛が急に出現し,2週前から同部位に安静時痛が加わったため,1週前に整形外科を受診したところ,第1腰椎圧迫骨折と診断された(図1)。しかしその後,発熱を伴うようになり,胸腹部造影CTで熱源不明のため当科を紹介受診した。

既往歴は,第6・7・11胸椎の圧迫骨折(2年前に脚立からの転落による受傷で胸椎固定術),慢性閉塞性肺疾患。喫煙は20歳から30本/日,飲酒は日本酒2~3合/日。

体温37.4℃,血圧146/70mmHg,脈拍75回/分(整),呼吸数16回/分。体動時に腰痛は増悪し,第1腰椎棘突起に叩打痛を認める。

血液検査で,WBC 14570/μL,Hb 11.8g/dL(MCV 96fL),ALP 180U/L,Alb 3.2g/dL,CRP 15mg/dL以外は正常範囲。骨密度はYAM(Young Adult Mean)の55%。

 研修医の診断:脊椎転移癌

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