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嗄声と呼吸困難を主訴に受診した 69歳女性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(132)]

No.4817 (2016年08月20日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

廣瀬裕太

池上亜希子

上原孝紀

大平善之

登録日: 2016-08-16

最終更新日: 2017-01-20

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  • ▶7カ月前から声の出にくさ,息苦しさを自覚し,同時期に家族から夜間の甲高いいびきを指摘された。近医でストレスによる機能性発声障害と診断されたが,徐々に悪化したため当科を紹介受診した。

    ▶受診3年前から便秘や頻尿が出現しており,また,睡眠中の大きな寝言,追いかけられる夢をみてベッドからの転落,寝ている最中に飛行機内で隣の人にしがみつく,などの異常行動をしばしば経験している。

    ▶身体診察では,体温36.7℃,血圧128/80 mmHg,脈拍81回/分,SpO2 98%。嗄声以外の異常はない。呼吸機能検査は%VC 92.7%,%FEV1.0 79.9%。フローボリューム曲線を示す(図1, 点線は吸気の正常曲線)。

    研修医の診断 : 機能性発声障害 

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