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COVID-19肺炎の入院14日目に 発熱を認めた55歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(221)]

No.5012 (2020年05月16日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

田原淳輔 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

坂尾誠一郎 (千葉大学医学部附属病院呼吸器内科)

猪狩英俊 (千葉大学医学部附属病院感染症内科)

登録日: 2020-05-14

最終更新日: 2020-05-13

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入院10日前から咽頭痛,1週前から38℃台の発熱が出現。2~3日前から咳嗽が出現し,新型コロナウイルスPCRが陽性だったために当院入院となった。呼吸困難はないが,酸素飽和度が91%(室内気)であり,肺炎を合併していたことから,day1の夜からアビガン®を開始した。アビガン®は初日3600mg分2,2日目以降は1600mg分2を投与した。day4に平熱となり,day11には酸素需要はなくなったが,day14に38.1℃の発熱がみられたため,当科コンサルトとなった。全身状態は良好で発熱以外の症状はない。既往歴の高血圧症に対してニフェジピン40mg/日を服用している。飲酒歴は焼酎3合を35年間。喫煙歴はない。BMI 28.1。

体温,脈拍,酸素飽和度の経過を示す(図1)。頭頸部,胸腹部,四肢の身体診察に異常所見を認めない。

当科コンサルト時の一般血液・生化学検査の異常値は,WBC 4400/μL(リンパ球21%),ALT 68U/L,γ-GTP 96U/L,尿酸 10.9mg/dL,CRP 0.22mg/dL。



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