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歩行時の両下肢脱力を主訴に受診した66歳英国男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(220)]

No.5010 (2020年05月02日発行) P.1

石塚晃介 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2020-04-30

最終更新日: 2020-04-28

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2年半前,歩行中に両下肢に力が入らなくなる発作が出現した。その後も同様の症状を繰り返し自覚したため,主として英国で複数の医療機関を受診し,脊髄MRI,脊髄造影,下肢血管造影CT,筋電図,筋生検,脳波など精査するも原因不明であり,当科を紹介受診した。

下肢脱力症状は10分程度歩いた後に,両膝が震えて力がぬけ,その場で立ち止まり,数分〜15分程度で自然に軽快するという。転倒することはない。痛みはなく,安静時には出現しない。職業は英会話教師であり,業務に支障はない。

既往歴は胃食道逆流症,緑内障。内服薬はネキシウム®20mg/日。10本/日×50年間の喫煙歴。機会飲酒のみ。

身体診察では神経診察を含めてすべて正常範囲。前医で撮像した胸髄MRIを示す(図1)。


研修医の診断:脊髄硬膜動静脈瘻

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