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四肢の感覚異常と欠伸後の発声障害を主訴に受診した54歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(210)]

No.4986 (2019年11月16日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

山下志保 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

池上亜希子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2019-11-14

最終更新日: 2019-11-13

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10年前から緊張時や興奮時の手指のひきつりを自覚していた。半年前から持続的な倦怠感が出現し,加えて両前腕と両大腿にうずうずするような異常感覚を覚えるようになったため,近医より当科を紹介受診。

3年前に自ら心療内科を受診して,ベンゾジアゼピン系薬を処方されている。欠伸の直後に喉がつまって10秒ほど話せなくなることがあり,2カ月前から休職中。

1カ月前に両側白内障に対し眼内レンズ挿入術を行った。喫煙歴は20本/日×34年,飲酒は日本酒1合/週3回。

身体診察では,血圧114/76mmHg,脈拍88回/分,呼吸数14回/分,SpO2(RA)97%。血圧測定時の手指の変化を示す(図1)。

近医で施行された一般血液・生化学検査での異常値は,ALT 45U/L,LDH 429U/L,γ-GTP 97U/L,CK 583U/L。



研修医の診断:過換気症候群

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