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■NEWS 理想のクリニックを実現する「伴走型経営サポートサービス」が登場

登録日: 2019-10-08

最終更新日: 2019-10-08

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診療報酬の長年にわたる抑制、働き方改革などの影響に伴う人材不足など、クリニック運営を巡る環境は年々厳しさを増している。クリニックの経営者である院長は、地域との連携体制や効率的な院内オペレーションの構築、集患を含むマーケティングなど診療以外の業務の負担が大きくなっており、学会活動など医師としての自己研鑽や休息に充てる時間を確保することが難しい状況にある。

こうした課題に対し、1つのソリューションとなるのが、専門的なスキルを持った外部人材による支援サービスを活用すること。一般的なのは、医療経営コンサルタントの活用や事務作業のアウトソーシングだが、クリニックの“当事者”として幅広いマネジメント業務の課題解決にあたることを重視した新しい形態のサービスが、IQVIAサービシーズジャパン(https://www.iqvia.com/ja-jp/locations/japan)が提供する「経営アシストサービス」だ。

■月5日以上クリニックに駐在するハンズオン型

経営アシストサービスの最大の特徴は、通常のコンサルタントと異なり、月に5日以上(クリニックごとに設定)駐在し、業務にあたる“伴走型”サポートである点。日常業務はMR経験や経理・法務など医療経営全般の知識を持った専任のアシスタントと呼ばれる担当スタッフが行い、より専門性が高い課題が生じた場合には、IQVIAサービシーズジャパン本社スタッフとチームで解決にあたる仕組みをとっている。

これまでの具体的な活用事例は、「医療法人の成長・拡大」「開業後の実績向上」「地域内認知度の向上」「病診・診診連携の仕組みづくり」「院内の協業体制の仕組みづくり」「採用・人事評価など職員のマネジメント」など。クリニック経営に重要な①経営戦略、②マーケティング、③地域連携、④人事・総務―の4点について、「こうあるべき」と誘導するのではなく、院長の理念や診療方針に基づいたクリニック運営をアシスタントがハンズオンでマネジメントし、院長が診療に専念できるようなサポートを行う。

同サービスは、有能な事務長のアウトソーシングサービスと捉えることもできる。規模が小さく常勤で専任の事務長を雇用することが難しいクリニックや事務系職員の人材確保に苦しむ地方のクリニック、複数のクリニックを運営する医療法人など、さまざまな形態のクリニックで有用なツールとなりそうだ。


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