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尿管瘤[私の治療]

No.4977 (2019年09月14日発行) P.62

林 祐太郎 (名古屋市立大学大学院医学研究科小児泌尿器科学分野教授)

西尾英紀 (名古屋市立大学大学院医学研究科小児泌尿器科学分野)

水野健太郎 (名古屋市立大学大学院医学研究科小児泌尿器科学分野准教授)

登録日: 2019-09-15

最終更新日: 2019-09-10

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  • 尿管瘤は尿管下端が膀胱内で囊状に拡張した疾患である。500人に1人の頻度で,男女比は1:4~7,両側例が10%ある。膀胱内に限局し主に単一尿管にみられる単純性尿管瘤と,瘤の下縁が膀胱頸部や尿道に及び,ほとんど重複腎盂尿管に発生する異所性尿管瘤に分類される。

    ▶診断のポイント

    【症状】

    尿路感染による発熱のほか,閉塞により水腎水尿管状態になると腹痛や腹部膨隆を呈する。さらに瘤部分が尿道内に嵌頓すると,排尿困難や尿線途絶が認められる。女児は瘤が尿道口から脱出する場合がある。

    【検査所見】

    超音波検査で膀胱内の後壁に囊胞状の腫瘤が認められる(図1)。排泄性腎盂造影(intravenous pyelography:IVP)では瘤の部分がコブラの頭のようにみえる所見(cobra head sign)を呈する(図2)。排尿時膀胱尿道造影(voiding cystourethrography:VCUG)では瘤の尿道内への伸展の有無を確認する。同側姉妹尿管に50%の膀胱尿管逆流(vesicoureteral reflux:VUR),対側尿管に25%のVURが発生する。腎シンチグラフィーは所属腎機能の相対的評価に役立つ。

     

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