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外陰炎,腟炎[私の治療]

No.4961 (2019年05月25日発行) P.49

永沢崇幸 (岩手医科大学附属病院産婦人科)

馬場 長 (岩手医科大学附属病院産婦人科教授)

登録日: 2019-05-25

最終更新日: 2019-07-09

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  • 外陰,腟ともに幅広い年齢層において炎症・感染が生じやすい部位であり,両疾患は婦人科領域の中で最も診察頻度の高い疾患のひとつである。
    外陰と腟は解剖学的に連続しているため,多くの病原体は外陰と腟に感染するが,臨床症状として外陰症状を主とするもの,腟症状(帯下の異常等)を主とするもの,あるいは両者の症状を有することもある。原因は,病原体の移入による場合のほかに,腟内環境の変化に伴う内因性の正常菌叢の乱れによる病原菌の異常増殖による場合,また腟内自浄作用の低下による病原菌の増殖による場合もある1)

    ▶診断のポイント

    外陰や腟の肉眼所見,帯下の性状や臭いを注意深く観察する。年齢層によって感染の要因が異なり,病原体によっては特徴的な症状を有することもある。

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