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全国初、「オンライン服薬指導」が福岡市で実施へ―国家戦略特区

登録日: 2018-06-27

最終更新日: 2018-06-27

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オンライン診療システム「YaDoc」を運営する株式会社インテグリティ・ヘルスケアは25日、福岡市の国家戦略特区で実施される「オンライン服薬指導」に同社の「YaDoc」が採用されたと発表した。オンライン服薬指導については今月14日、政府の国家戦略特別区域諮問会議が、福岡市と兵庫県養父市、愛知県の一部区域に限定し、テレビ電話装置などオンラインを活用する服薬指導の解禁を決定していた。

福岡市は同社と福岡市医師会連携し、2017年から「ICTを活用したかかりつけ医機能強化事業」としてオンライン診療の実証を進めてきた地域で、オンライン服薬指導でも全国の先鞭をつける形になる。今後は九州厚生局と診療報酬点数の設定など運用に関する調整が済み次第、早ければ秋にも開始する見込みだ。

今回の実証では、福岡市内の医療法人社団すずらん会たろうクリニック(内田直樹院長)をかかりつけ医としてオンライン診療を受けている患者に対し、「YaDoc」を活用したオンライン診療を行った後、「福岡市国家戦略特別区域法を活用した遠隔服薬指導事業」の登録事業者として認可を受けたHyuga Pharmacy社が運営する「きらり薬局」の薬剤師が、「YaDoc」のビデオ通話機能などを活用してオンライン服薬指導を実施する。これにより患者は、医師の診察から薬剤師による服薬指導と薬の受け取りまで一連の診療を自宅で受けることができるようになる。

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