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実践 黄斑疾患

黄斑疾患診療のメッカが総力を挙げてまとめた一冊

定価:12,100円
(本体11,000円+税)

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編著: 湯澤美都子(日本大学医学部眼科教授)
判型: AB判
頁数: 344頁
装丁: カラー
発行日: 2016年03月24日
ISBN: 978-4-7849-6227-3
版数: 第1版
付録: -

●近年、目覚ましい進歩をみせている「黄斑疾患」の診断・治療を網羅。
●現時点でコンセンサスの得られているものを重点的に解説しています。
●年間紹介患者数4,000名を超える日本大学病院眼科の総力を挙げた一冊です。 
約800点(すべて自験例)の鮮明な写真,図表は眼科医必見です。 

診療科: 眼科 眼科

目次

●はじめに ─黄斑の解剖特性と,検査の概要


●第Ⅰ章 診察に必要な検査
1.光干渉断層計(OCT)
2.蛍光眼底造影
3.眼底自発蛍光(FAF)


●第Ⅱ章 疾患解説
1.中心性漿液性脈絡網膜症
2.加齢黄斑変性
3.新生血管黄斑症
(1)特発性脈絡膜新生血管
(2)網膜色素線条
(3)その他
4.近視性黄斑症
(1)脈絡膜萎縮と脈絡膜新生血管
(2)近視性中心窩分離症,近視性牽引黄斑症
5.黄斑上膜
6.黄斑円孔
7.黄斑ジストロフィ
8.網膜中心静脈閉塞症
9.網膜静脈分枝閉塞症
10.糖尿病黄斑浮腫
11.黄斑部毛細血管拡張症
12.網膜細動脈瘤
13.網膜中心動脈閉塞症
14.傾斜乳頭症侯群
15.乳頭ピット黄斑症候群
16.急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)
17.多発消失性白点症候群(MEWDS)
18.急性後部多発性斑状色素上皮症(APMPPE)
19.地図状脈絡膜炎
20.脈絡膜腫瘍


●ポイント
uveal effusion
血管内皮増殖因子と抗VEGF薬
硝子体内注射
サプリメントとAge-Related Eye Disease Study(AREDS)
ロービジョンケア


●トピックス
遺伝子と加齢黄斑変性
iPS細胞の加齢黄斑変性への臨床応用

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序文

近年,黄斑疾患の診断と治療は目まぐるしく変わりましたが,最近に至り,ある程度のコンセンサスが得られるようになりました。それは診断法としては光干渉断層計,眼底自発蛍光など非侵襲かつ短時間で行える検査法が普及したことによります。治療では,内科的には抗VEGF(血管内皮増殖因子)薬硝子体内投与が普及し,外科的には小切開で行う25ゲージ,27ゲージ硝子体手術が導入され,硝子体や内境界膜の可視化によって低侵襲で安全,確実な黄斑手術が行えるようになったことが主な要因です。また,大規模臨床試験により質の高いエビデンスに基づく治療成績が報告されるようになったことも要因の一つです。
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日本大学病院眼科の年間紹介患者数(平成26年12月?27年11月)4,122名のうち8割が網膜硝子体疾患,その8割が黄斑疾患でした。黄斑疾患については先々代の故・加藤謙教授が第80回日本眼科学会の会長指名特別講演で「黄斑部とその異常」,先代の故・松井瑞夫名誉教授が第93回日本眼科学会総会特別講演で「老人の黄斑疾患」,私が第115回日本眼科学会総会特別講演で日本人に多い黄斑疾患の1つである「ポリープ状脈絡膜血管症」について講演させて頂きましたように,当眼科の専門領域として伝統と実績があります。その伝統は,今後も島田宏之先生,中静裕之先生,森隆三郎先生をはじめとする医局の先生方によって引き継がれていくことになりますが,私の退任にあたり,一区切りとして『実践 黄斑疾患』を刊行することにしました。
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本書の執筆には,若手を含むほとんどの医局員に関わってもらいました。臨床の写真はすべて日本大学病院眼科の自験例です。多忙な勤務の中,分担執筆の決定からすべての原稿が揃うまでに時間がかかりました。その結果,すべてが最新かつ最高の内容にはなっておらず,編集者としては反省すべき点はあるものの,本書は現在の日本大学病院眼科医局の総力を結集した結果です。本書が黄斑疾患の診断と治療の助けになれば望外の喜びです。

編著 湯澤 美都子

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レビュー

黄斑疾患について最新の実践的診断・治療が満載された名著

高橋寛二(関西医科大学眼科学教室教授)
本書はわが国における黄斑疾患学の大家、湯澤美都子先生ご自身と教室員の先生方が総力を挙げて執筆された黄斑疾患学の実践的テキストである。
病態が視力を直接左右する黄斑疾患の診断と治療は、最近、眼科学の中でも最も進歩が速い領域の一つである。湯澤先生は、古くから黄斑疾患学の伝統が脈々と根づいてきた日本大学眼科学教室にあって、まさに黄斑疾患の研究一筋に突き進んでこられた。先生は黄斑疾患の世界的権威であるオランダのDeut-man教授のもとに留学した後、名著『図説黄斑部疾患 第2版(1982年)』の共著者としてデビューされた。この本は、当時、わが国唯一の黄斑疾患の教科書として有名であったが、その後30年以上にわたって先生はきわめて多数の黄斑疾患患者を診察され、その診療で得られた知見をもって世界レベルで黄斑疾患学の進歩に寄与してこられた。その間、多くの教室員を育てられ、学会でも常に新しいテーマで日本の黄斑疾患学を牽引してこられた。
本書を通読すると様々な特徴がある。まず、20の黄斑疾患に関してスタンダードで正確な知識が、視覚に訴える多数の写真とともに詳しく解説されている。解説内容には、OCT angiographyやマイクロプラスミン療法といった最新の診断・治療法が多く盛り込まれていることに驚く。また、「ポイント」、「トピックス」では、最新の知識が読みやすい長さで要領よくまとめられている。特筆すべきは、すべての疾患解説で、教科書的な記述だけでなく、深い臨床経験から得られた診断・治療の方針やコツが記載されていることで、読者にとってまさに即時に臨床に役立つ実践的教科書といえる。メディカル網膜だけでなくサージカル網膜の記載もすばらしく、網膜外科医にとっても頼もしい一冊といえる。
黄斑疾患学の進歩を身近に感じられ、座右に置いて明日からの診療に即役立つ実践的テキストとして、本書を強くお勧めしたい。

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