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2210万人への糖尿病指導

糖尿病専門スタッフが伝授する糖尿病指導のすべて

定価:5,500円
(本体5,000円+税)

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編著: 能登谷洋子(東京医科大学兼任教授)
判型: B5判
頁数: 268頁
装丁: 2色刷
発行日: 2009年10月10日
ISBN: 978-4-7849-5442-1
版数: 第1版
付録: -

ケースバイケースのことが多い、糖尿病患者さんへの対応を、専門スタッフは何を根拠に、どう対応しているのか。実地医家の先生方にそのワザをわかりやすく伝授していただきました。
糖尿病治療の目標を何に置いていますか?栄養指導・運動指導等自己管理はどう説明をしていますか?合併症対策は?経口薬の併用や、インスリン導入はうまくいってますか?57のQ & Aでお答えします

目次

01 糖尿病の特徴は(糖尿病の分類を含む)?
02 1型糖尿病の特徴とは?
03 2型糖尿病の発症要因は(特に環境因子について)?
04 他の疾患に伴う糖尿病について注意することは?
05 妊娠糖尿病とは?
06 血糖は健常人ではどのくらい変動するのでしょうか?
07 糖代謝の状態を把握するのにどのような方法がありますか?
08 糖尿病患者のインスリン分泌能やインスリン抵抗性を評価する方法は?
09 ICA,GAD抗体,IA-2抗体,IAAとは?
10 インスリン抗体があると血糖コントロールが悪化するのでしょうか?
11 1型,2型糖尿病と遺伝子の関係は?
12 糖尿病患者の死因は変化しているのでしょうか?
13 2型糖尿病と診断する際,どのような点に注意したらよいでしょう?
14 1型糖尿病と診断するための手順は?
15 糖尿病治療の目標はHbA1Cを6.5%未満にすることでしょうか?
16 疫学研究を治療に応用する際の注意点は?
17 自己管理の実行率はどのくらいでしょうか?
18 DAWN JAPANから医師が学ぶことは?
19 食事療法の意義はどのようなことでしょうか?
20 食事記録をつける利点と利用の仕方は?
21 食事指導における食品交換表の利用の仕方は?
22 食品交換表を利用できない場合はどのようにしたらよいでしょうか?
23 糖尿病腎症患者では炭水化物制限(糖質制限)は必要ないでしょうか?
24 宅配食事の利用の仕方は?
25 外食時の注意は(アルコール摂取も含む)?
26 単身赴任中の糖尿病患者,宴会の多い糖尿病患者,食事療法を遵守する気のない糖尿病患者の指導は?
27 糖尿病に適した運動療法はどのような運動でしょうか?
28 レジスタンス運動は糖尿病患者でも有効でしょうか?
29 安全に運動するためには,どのようにしたらよいでしょうか?
30 経口血糖降下薬について簡単な説明を?─?適応,各薬剤の特徴,副作用,服薬指導
31 症例別・経口血糖降下薬の投与法は?
32 経口血糖降下薬の併用療法は何剤まで可能でしょうか?
33 2型糖尿病治療の実態は?
34 インスリン導入時に必要な注意点は?
35 1型糖尿病患者のインスリン療法(CSIIも含む)は?
36 2型糖尿病例でインスリン治療が必要なのは,どのようなときでしょうか?
37 生活が不規則な糖尿病患者の指導は?
38 経口血糖降下薬服用中や,インスリン注射を行っている患者の手術時の注意点は?
39 IGT,メタボリック・シンドロームへの対処は?
40 ケトアシドーシスを見逃さないためには,どうしたらよいでしょう?
41 内科医として,糖尿病による失明を防ぐためにはどうしたらよいでしょうか?
42 眼科医による糖尿病網膜症の管理の現状は?
43 糖尿病網膜症に対する眼科的治療は?
44 糖尿病性腎症の予防と進展防止に大切なことは何でしょうか?
45 糖尿病神経障害の症状とその治療方法は?
46 フットケアの指導方法は?
47 足潰瘍・壊疽ができてしまったときはどうすればよいでしょうか?
48 糖尿病に多くみられる大血管障害の予防と進展防止への対処は?
49 糖尿病患者における歯周病対策は?
50 低血糖症状とその対応は?
51 シックデイ対策は?
52 民間療法に対する対応と健康食品の扱いは?
53 子どもの糖尿病とその対応は?
54 若い思春期糖尿病患者への注意点は?
55 糖尿病患者の妊娠と出産についての注意,管理は?
56 老年期の糖尿病患者への注意点は?
57 糖尿病療養指導士とは?

コラム
軽症糖尿病とは?
血糖測定上の注意点
SMBG
75g経口ブドウ糖負荷試験(GTT)実施時の注意点
血糖と合併症を考慮した分類
1型糖尿病とウイルス感染
ライフコーダー
UKPDS(The United Kingdom Prospective Diabetes Study)
GLP1とDPP-・について
糖尿病患者の検査時に注意すること
無自覚低血糖と運転免許
膵移植の現状

資料編

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序文

今日、糖尿病患者数は世界的に増加しています。タイトルにもありますように、日本では予備軍も含め2,210万人という数字が示されています。中でも2型糖尿病はありふれた病気であり、2型糖尿病と関わりをもったことのない医師は少ないのではないかと思われます。
また近年、糖尿病の治療において、血糖コントロールは厳格な目標が設定されています。しかし、糖尿病患者さんの発症機序、病態は1例1例異なるといっても過言ではなく、実際の診療では、目標の実現には困難を感じることや、治療法の選択に迷うこともあると思います。

日本医事新報社から、糖尿病に関する病診連携が進む今日、専門医ではないが糖尿病の診療にあたっている医師の方が、日常診療で患者さんに説明するのに役立つようなわかりやすい書籍を作りたいというお話がありました。
そこで、日頃糖尿病診療に携わっておられる医師の方々からよくご質問を受ける事項をもとに、糖尿病診療を専門にしている方々の解決への考え方・注意するポイントがわかるような書籍をめざしました。
執筆は、実際に治療に従事している医師(糖尿病専門医、関連各科専門医)、管理栄養士、看護師の方々にお願いいたしました。
予定より厚い書籍になってしまいましたが、57項目のQ&Aをもとに、日常診療での対応や糖尿病患者さんのQOLの向上に役立てて頂ければ幸いです。

ご多忙中にもかかわらず、ご執筆賜りました先生方に心より御礼申し上げます。

2009年8月
能登谷洋子

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レビュー

【書評】糖尿病診療に携わるすべての医療従事者にすぐ役立つ良書

河津捷二[(財)朝日生命成人病研究所附属丸の内病院所長]
日本の推定糖尿病患者数は、予備軍も含めて2,210万人にのぼり、国民病とも言われる状況にあるという。このような現況下では、糖尿病専門医4000人程度ではすべての糖尿病患者に対応しきれるものではない。もちろん、糖尿病の大多数を占める2型糖尿病患者は、その軽重は種々・多彩であり、必ずや多くの患者が非専門医あるいは一般内科を主とする家庭医を訪れているに違いない。
本書は、糖尿病専門医にとってばかりでなく、これらの糖尿病を専門としていない医療従事者(コメディカルスタッフを含めて)にとっても、極めて分かりやすく、かつ要点をふまえて丁寧に説明をしてくれている良書である。
糖尿病患者を診て、まずどこに焦点を当ててどのような対策・治療を開始するか、症例により異なることになるが、それらへのひとつひとつの疑問について Question1から57まで、具体的な症例にも触れながらそれぞれエキスパートにより解説がなされている。Questionは、それぞれ独立して読んでも役立つように工夫されており、診療の合間に手にとって参考にしても良い。この合間に挿入されているコラム(囲み記事)により、ちょっとした知識が得られるのも嬉しい。
特に、治療編(Question15から57)では、最新の治療の動向から、第一線の診療においては最も大切なひとつとなる教育・指導の具体策、例えば食事・運動療法の実際、あるいはフットケアや歯周病対策、さらにはシックデイ対策、心の問題、健康食品のことまで網羅されており、興味は尽きない。
世界糖尿病デーのスローガンに“教育と予防”が掲げられ、日本でも特定健診・特定保健指導制度がすすめられている現在、本書は貴重な情報源として活用されたい。
以上、それぞれの項目につき、能登谷教授をはじめ、第一線で活躍中の実績ある先生方が執筆なさっておられ、糖尿病診療に当たるすべての医療従事者(医師ばかりでなく糖尿病療養指導に当たるすべての方々を含めて)に一読、いや繰り返し頁をめくってほしい1冊である。

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