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jmedmook43 あなたも名医!夜間外来であわてない! エビデンスに基づく診療の極意

ドクターGでもおなじみの上田Dr.が編集!病歴や身体所見によりスピーディーな対応を!

定価:3,780円
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編集: 上田剛士(洛和会丸太町病院 救急・総合診療科医長)
判型: B5判
頁数: 184頁
装丁: カラー
発行日: 2016年04月25日
ISBN: 978-4-7849-6443-7
付録: -

€■重篤な疾患が最も集まる救急外来だからこそ、基本原則やエビデンスに基づいた診療の流れが大事!€

■本書では症候別に、検査ではなく病歴や身体所見に重きを置いた診療のポイントをわかりやすく解説!€
■検査ではなく病歴や身体所見に重きを置くのは以下の3つの理由から。€
1)病歴や身体所見は検査よりもスピーディーに結果が得られる!
2)検査結果によって、疑う疾患が変わることは実は少ない!€
3)検査には侵襲・コストを伴うが、病歴や身体所見は侵襲もコストもほとんど気にせず確認できる!€
■実際に救急外来で働く医師が、自らの疑問点を解決するように執筆!同じ悩みを抱えた現場の医師にとって必ず役立つ1冊!
診療科: 救命救急 救命救急
シリーズ: jmedmook

目次

01 ショック─迅速な診断の鍵は身体所見と超音波!
02 意識障害─意識障害患者は静かに多くを語っている
03 失 神─詳細な病歴聴取が鑑別への近道
04 めまい─めまいは身体所見が何より重要で、医師としての能力が試される
05 頭 痛─頭痛では腰椎穿刺を躊躇してはならない
06 痙 攣─初期対応を行い落ちついたら詳細な問診を!
07 運動麻痺─画像を撮るまでの時間が診断トレーニングのゴールデンタイムである
08 胸 痛─冷や汗をかいている患者をみたら、医療者側も冷や汗をかこう!
09 動 悸─動悸は3つのカテゴリーを意識して診療する
10 呼吸困難─重症度を見極めつつ迅速に診断を行う
11 咽頭痛─Don’t fall into(咽頭) a trap
12 咳─「刺激は様々」×「感受性は人それぞれ」=その積が咳
13 喀 血─結核ではないとわかるまで喀血は結核として対応する
14 吐血,下血─上か下か、緊急か否か
15 腹 痛─求めよ、さらば与えられん。ピットフォールを探しに行く腹痛診療
16 悪心・嘔吐─随伴症状が診断への鍵
17 急性下痢─「超(腸)刺激的なのは誰(何)か」に尽きる
18 腰背部痛─ぎっくり腰に紛れたred flagを見逃さない
19 乏尿・無尿─基本に忠実に鑑別していけば、怖くない
20 発熱,高体温─取らなくて後悔するのは有給休暇と血液培養!
21 皮 疹─大切なものはいつも目に見えないとは限らない
22 急性中毒─大事なのはトキシドロームと心電図による迅速な判断!
23 若い女性の腹痛─内診や経腟エコーに馴染みのない内科医でも可能なアプローチ
24 急性陰?痛─捻転の鑑別が重要。エコーができるようになれば怖くない
25 赤 目─眼科へのコンサルト症例がないか血眼になって探せ!
 Column 1 2年未満で進行する認知症なら回復可能かもしれない
 Column 2 最も犠牲にされやすい場所(皮膚)をみるべきだ
 Column 3 魔女には悪魔で対抗せよ?!

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序文

巻頭言
€
救急外来は重篤な疾患が最も集まる外来であるため,必然的に検査は多くなる。しかし,本書ではあえて病歴や身体所見に重きを置いた。その理由は3つある。€
1つ目の理由は,病歴や身体所見は検査よりもスピーディーに結果が得られるからだ。検査の多くは結果が出るまでに時間がかかる。血液検査を行い,さらにはその結果をみてから造影CTを撮像すれば1時間ぐらいかかるのではないだろうか?€
しかし,病歴や身体診察であれば10分かそこらで答えが得られる。スピードが重視される救急外来でこの差は大きい。€
2つ目の理由は,検査結果によって,疑う疾患が変わることは実は少ないからである。一般的に病歴により3/4が診断でき,検査により診断されるのは11?15%だけであるとされる1,2)。検査は病歴や身体所見から疑われる疾患に対する“確認作業”であり,検査がなくても多くの症例は診断が可能なはずなのである。心不全の診断においても臨床判断だけで8割の症例で正確な診断ができ,胸部X線写真を加えることにより5%の症例でさらに正確な診断がされると報告されている3)。つまり胸部X線写真で心不全かどうかの判断が変わるのは20例に1例だけなのである。€3つ目の理由は,検査には侵襲・コストを伴うからである。医師からすれば,行うべきか迷った検査は行っておくほうが後悔が少ないとは思う。しかし,検査を受ける側からすれば,たとえば私が患者だったら,血管造影や試験開腹のような高侵襲の検査はもとより,不要な採血や点滴,X線写真撮影なども一切受けたくない。一方,病歴や身体所見は,侵襲もコストもほとんど気にせず確認できる。€
医師は検査を使いこなすべきであるが,検査を多用すれば検査結果に振り回されることになりかねない。そんな危惧から,本書では超音波検査の有用性などを強調しながらも,検査に頼りすぎないという方針で書籍作成を心がけたつもりである。€
本書は実際に救急外来で働く若手医師により,自分たちの疑問点が解決されるように分担執筆してもらった。彼らと同じような苦悩を抱えた医師のお役に立てば幸いである。€
文献€
1) Hampton JR, et al :Br Med J. 1975 May 31; 2(5969) : 486-9. (PMID: 1148666)€
2) Peterson MC, et al :West J Med. 1992 Feb; 156(2) : 163-5. (PMID: 1536065)€
3) Kelder JC, et al :Heart. 2011 Jun; 97(12) : 959-63. (PMID: 21478382)

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

・ 23ページ 図3 B head-impulse試験陽性 (末梢神経パターン)

該当個所
23頁 図3 B head-impulse試験陽性
(末梢神経パターン)
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