
皆さん,こんにちは。前回に続き,やや特殊な心房期外収縮(premature atrial contraction:PAC)について解説します。テーマは「非伝導性PAC」*1です。“ドラクエ”風に言いますと,《しんぼうはすばやくこうふんした》《しかし,ヒスそく(しんしつ)へのしげきはブロックされた!》のような感じでしょうか。基本的な心電図の読み方は既に終えていますので,今回は,“beyond”的な話に触れてみたいと思います。では,スタート!
*1 臨床現場では,“blocked PAC”(ブロックされたPAC)なる表現も好んでされるのでしたね。

鑑別を要する別病態
非伝導性PACの診断については,「ポツンとP波(早期性あり,洞性P波と異形)」と「直後のQRS波が脱落」の2点が確認できれば,ほぼ間違いなく正解です(No.5347,第109回参照)。ただ,そもそも“気づき”なくして診断には至りません。心電図で非伝導性PACを疑う最大のキッカケは,不自然に空いたR-R間隔だと思います。