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MSD:成人に特化、21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス」発売[新薬開発・販売 FRONTLINE]

登録日: 2025.10.31 最終更新日: 2025.10.31

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MSDが今年8月に薬事承認を取得した21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス筋注シリンジ」(写真)が10月29日に発売され、任意接種(自費)で接種できるようになった。

キャップバックスは、成人に特化して設計された肺炎球菌結合型ワクチン。接種対象は「高齢者」または「肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人」(慢性的な心・肺・肝・腎疾患や糖尿病を持つ者、免疫不全状態にある者など)とされている。

高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンの定期接種では現在、23価肺炎球菌ワクチン「ニューモバックスNP」が使用されているが、キャップバックスはニューモバックスなど他のワクチンがカバーしていない8つの血清型(15A、15C、16F、23A、23B、24F、31、35B)が含まれており、米国では成人肺炎球菌感染症予防に使用するワクチンの1つとして推奨されている。

MSDによるとキャップバックスは2024年のデータで日本人成人の侵襲性肺炎球菌感染症の80.3%に対応。呼吸器学会・感染症学会・ワクチン学会合同委員会は、ニューモバックス既接種者に対しても1年以上の間隔を置けばキャップバックスを接種できるとの見解を示している。

「キャップバックス筋注シリンジ」の効能・効果/用法・用量
【効能・効果】高齢者または肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人における肺炎球菌による感染症の予防
【用法・用量】1回0.5mLを筋肉内に注射


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