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面接官の選び方[クリニックで実践!人材採用のテクニック(15)]

登録日: 2025.10.27 最終更新日: 2025.10.28

溝口哲弘 (溝口ファミリークリニック院長)

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採用面接の準備をする際には,応募者を見るための質問などを用意するだけでなく,面接官の役割を改めて考えることが大切です。面接官は,応募者のクリニックへの第一印象を左右します。また,クリニックの新しい人材の候補者と面接で対話するのですから,人材採用プロセスにおいても重要な役割を担っていることはすぐに理解できるでしょう。しかし,面接官としての経験が豊富なスタッフがいるクリニックは多くなく,新しく面接官を選ぶ場合も,誰でも面接官の仕事ができるわけではないということを意識する必要があります。

今回は,クリニックのスタッフから面接官を選ぶ際の視点について解説します。

面接官の役割と重要性

外来で患者さんと接する機会が多いスタッフでも,採用面接では面接官としての心理的負担から,応募者に対してうまく質問できなかったり,失礼な言い方をしてしまったりと,コミュニケーション能力を十分に発揮できないことがあります。面接官には,話しやすい雰囲気をつくりつつ,応募者の本質を探るバランス感覚が求められます。また,クリニックの仕事では専門知識や人間観察力が求められるため,面接官が応募者の医療知識や仕事に対する考え方を正しく評価しないと,採用のミスマッチが発生しやすくなります。これは,結果的にスタッフの定着率低下につながり,クリニックの評判にも関わります。

面接官の役割は,単なる質問係ではありません。クリニックの将来を見据えて採用面接のポイントを把握し,応募者の中からクリニックにふさわしい人材を選ぶという責任感を持って面接に臨んでもらう必要があります。

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