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医療法規を知らない医師[病院トラブル─事務方の解決法〈season 2〉(20)]

登録日: 2025.10.15 最終更新日: 2025.10.15

大江和郎 (元東京女子医科大学附属成人医学センター事務長)

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診療現場では,保険医が医療に関する法令を知らないため,患者とトラブルとなっているケースも多々見受けられます。なぜ,医師は医療に関する法令に疎いのでしょうか。それは,現在の医学部教育のあり方にも問題があるのでしょうか。

事務長の見解

医療事務職員は,卒業後間もない医師に対しては保険診療に関するルールをレクチャーする必要があることを自覚して,業務に励むことが重要

詳しく解説すると……

◆関係法令の熟知が前提の保険診療

保健所などの相談窓口には患者からの「診断内容や治療方法を説明してくれない」「質問してもきちんと教えてくれない」といった苦情が多く寄せられています。苦情の中には,明らかに医師自身が医療に関わる法律を知らないことに起因するものも見受けられます。

そもそも保険医療機関で保険医が行う保険診療は,健康保険法などの各法に基づき,保険者と保険医療機関との公法上の契約により行われています。保険医は,保険診療のルールに則って療養の給付を実施することが求められます。要するに,保険診療に関わる関係法令を熟知していることが前提となります。この前提となる法令を理解していないため,患者とトラブルになるケースが多く見受けられます。

WEBコンテンツ「病院トラブル 事務方の解決法」

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