厚生労働省は9月26日、日本は風疹の排除状態にあることがWHO西太平洋地域事務局により認定されたと発表した。
風疹の排除は「適切なサーベイランス制度の下、土着株による風疹の感染が3年間確認されないこと、または遺伝子型の解析によりそのことが示唆されること」という基準を満たした場合に認定される。
日本政府はこれまで、専門家による「麻しん・風しん排除認定会議」を設置し、「麻しん・風しん排除に関する年次報告書」をWHO西太平洋地域の認定委員会に提出してきた。WHO西太平洋地域事務局は、認定委員会での検討結果を受け、新たに日本の風疹排除を認定した。
厚労省は「風疹の排除状態を維持するため、風疹対策の推進に努めていく」としている。
麻疹については2015年にWHO西太平洋地域事務局により日本は排除状態にあると認定されている。しかし排除認定後も、海外からの旅行者を発端とした集団発生や医療機関における集団発生、麻疹ワクチン接種率が低い集団における集団発生等が報告されており、排除状態維持のための取り組み強化が大きな課題となっている。