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退院時に予後が告知されていない場合[たんぽぽ先生の〈パターンで考える〉在宅医療の実践(4)]

登録日: 2024.12.23 最終更新日: 2026.02.21

永井康徳 (医療法人ゆうの森たんぽぽクリニック)

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「がん」という病名が患者本人に告知されることは一般的になってきました。しかし,病名は告げたものの,その後本人との対話が十分になされておらず,本人も家族も,そして医師すらも死と向き合えていないと感じることが多くあります。家族には「年は越せないかも」「お盆までもつかどうか」などと,亡くなる頃を予測する話をしますが,本人にはその真実を告げられないことがまだまだ多いと思います。「本当のことを知らせるのはかわいそうだ」という家族の思いから,本人の意思は蚊帳の外となって治療やケアの方針が決められていくのです。

病気が治らない段階になったとき,患者も家族も死について考えたくないと思うのは仕方がないのかもしれません。しかし,告知をしないことにより,自分がどんな療養をしたいのかという本人の希望が叶えられなくなり,それは本当の意味で本人のためなのかと思うのです。終末期になっても告知をしないままで,後悔しない最期を迎えることはできるのでしょうか? 在宅医療を引き受ける退院時に十分告知されていないと感じることは多いと思います。そのような場合,私たちはどんなことに気をつけて対応していけばよいのでしょうか?

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