【背景】
伝染性単核球症は,Epstein-Barr virus (EBV)やcytomegalovirus(CMV)の初感染によって生じる発熱性症候群である。わが国では周産期や幼児期に感染し,成人までにEBVは90%以上,CMVは60%ほどが抗体を保有している。EBV感染症は,10~20歳代を初感染として発症する。幼児期までに未感染の免疫正常成人がCMVに初感染すると,単核球症を発症する1)。また,後天性免疫不全症候群や臓器移植後など,易感染性宿主での再活性化として問題となる。
登録日: 2024.04.28 最終更新日: 2025.09.22
伝染性単核球症は,Epstein-Barr virus (EBV)やcytomegalovirus(CMV)の初感染によって生じる発熱性症候群である。わが国では周産期や幼児期に感染し,成人までにEBVは90%以上,CMVは60%ほどが抗体を保有している。EBV感染症は,10~20歳代を初感染として発症する。幼児期までに未感染の免疫正常成人がCMVに初感染すると,単核球症を発症する1)。また,後天性免疫不全症候群や臓器移植後など,易感染性宿主での再活性化として問題となる。