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左鼠径部痛を主訴に受診した17歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(276)]

登録日: 2022.09.15 最終更新日: 2025.09.22

生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科) 野田和敬 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科) 島田 遼 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科) 栁田育孝 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科) 上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

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当科受診5日前に左鼠径部痛が出現し,徐々に悪化したために翌日,近医整形外科を受診するも原因不明。受診2日前に38℃台の発熱が加わり,近医での骨盤部単純CTや骨盤部MRI(図1)でも原因特定できず当科紹介。高校でサッカー部に所属している。

当科受診時,疼痛のため歩行できず車椅子で入室。身体診察では左恥骨部に圧痛があり,腹直筋収縮や左股関節屈曲・内転・内旋の能動運動で著しく悪化するが,受動運動での悪化はない。また股関節の伸展・外転・外旋の受動運動でもやや悪化した。

血液検査の異常値は,WBC 11300/μL(分葉好中球優位),CRP 5.81mg/dL。

 研修医の診断:左股関節炎

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