2年前から手指・手掌の部分的な発赤・腫脹・痒みを伴う疼痛を繰り返すようになり,整形外科,膠原病内科を経て当科を紹介受診した。手の症状の頻度は週1回で,3〜12時間で自然消失する。出現部位は右母指球や左第5指など毎回異なり,有症部位は腫脹のため屈曲・伸展がしにくくなる。誘因はない。既往歴に花粉症があるが,常用薬,頓服薬いずれもなし。特記すべき家族歴なし。
有症時の身体診察では,右母指および母指球の発赤,腫脹,圧痛,皮下硬結,および若干の母指屈曲・伸展制限を認める(図1)。
登録日: 2022.02.03 最終更新日: 2025.09.22
2年前から手指・手掌の部分的な発赤・腫脹・痒みを伴う疼痛を繰り返すようになり,整形外科,膠原病内科を経て当科を紹介受診した。手の症状の頻度は週1回で,3〜12時間で自然消失する。出現部位は右母指球や左第5指など毎回異なり,有症部位は腫脹のため屈曲・伸展がしにくくなる。誘因はない。既往歴に花粉症があるが,常用薬,頓服薬いずれもなし。特記すべき家族歴なし。
有症時の身体診察では,右母指および母指球の発赤,腫脹,圧痛,皮下硬結,および若干の母指屈曲・伸展制限を認める(図1)。