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コウノメソッド流 認知症診療スピードマスター

コウノメソッドを最速で学びたい先生にオススメです!

■認知症診療30年の経験から編み出された認知症治療体系「コウノメソッド」シリーズの最新刊!
■シリーズの中で最もコンパクト。忙しい臨床の合間にも読める分量です。
■「処方はmg単位まで公開」という実践重視のコウノメソッドの生命線はそのままに,ボリュームをできるだけおさえました。
■コウノメソッドのエッセンスを手早く知りたいという方におすすめです。

その他のコウノメソッドシリーズはこちらからご覧頂けます。

コウノメソッド流 臨床認知症学<第2版>

コウノメソッドでみる 認知症診療<第2版>

コウノメソッドでみる 認知症Q&A

コウノメソッドでみる 認知症の歩行障害・パーキンソニズム

コウノメソッドでみる 認知症処方セレクション<第2版>

コウノメソッドでみる急速進行型認知症【電子版付】

コウノメソッドでみる MCI(軽度認知障害)【電子版付】

★コウノメソッド最新情報、セミナー情報はこちら(外部サイト)

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河野和彦 (名古屋フォレストクリニック院長)
判型B5判 ページ数208 刷色カラー 版数第1版 発行日2017年08月15日 ISBN978-4-7849-4643-3 診療科
紙の書籍
税込4,620
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目次

はじめに

●概要編 認知症臨床の大枠
I章 認知症診療に必要な視点
II章 コウノメソッドでみる認知症

●実践編 コウノメソッドの実施方法
I章 実践にあたって
II章 問診マスターになろう
III章 診察マスターになろう
IV章 検査マスターになろう
V章 CT読影マスターになろう
VI章 処方マスターになろう
VII章 サプリメントマスターになろう
VIII章 点滴療法マスターになろう
IX章 予防マスターになろう
X章 プロフェッショナルになろう
XI章 認知症外来イメージトレーニング
XII章 改善症例集

あとがき

序文

はじめに

わが国は,2016年に人口の1/4が65歳以上になりました。加齢とともに認知症も増えます。そして,認知症患者の生活を支える若い方々の人口は減少に転じたのです。
認知症患者は今後も想像を超えるような速さで増え,社会問題になっていきます。これに対して,地域全体で徘徊老人を守ろうとか,国を挙げて認知症疾患医療センターを建設しようとか,いろいろなことが叫ばれています。「要は認知症対策に予算を回せばいいのだろう」と考える政治家ばかりなら,それは危うい考えです。もう対策費など一銭も増やせない状況のはずです。
ここで考えてほしいのです。一番大事なことを口に出す人が一人もいないのはなぜでしょうか。筆者はこの緊急事態に本音と真実を語りたいと思っています。一番大事なこととは,医師がしっかりすることではないでしょうか。
“しっかりする”というのは,正しい診断をするということよりも正しい処方をするということに尽きます。認知症は,患者が亡くなった後の病理組織で確定診断される領域なので,正確な診断をするために費用や時間をむやみに費やす必要はなく,介護者が楽になるように,社会を困らせる行動が減らせるように,適切な薬物療法で患者の情緒と行動を安定化させることが,医師として機能するための一番の仕事です。
患者には人権がありますが,介護者にも人権があります。介護を楽にできる薬剤があるのなら,それを処方してもらう権利があるのではないでしょうか。しかし基礎研究では,記憶をよくする薬剤にしか興味を示さず,むしろその薬剤で患者を興奮させ,介護のストレスを増やしている面すらあります。パースン・センタード・ケアに対抗して,コウノメソッドが介護者保護主義を打ち出したのは,このやるせない状況を世間に広報し,医師が医師として機能するための処方を提案するためでした。
医師は,学会や西洋医学が主張する診断優先・記憶治療優先主義に惑わされることなく,患者が穏やかに明るく,歩ける能力を保ちつつ過ごせるようにすることを第一に考えるべきだと思います。患者を前にして漠然と診療するのではなく,「介護者は何に困っているのか,どうしてほしいのか」という標的症状を明確にして,自分勝手な処方をしないことです。処方後も,患者の身体と症状の変化をよく観察して,介護者の話によく耳を傾け,自身の処方がこのままでよいのか評価しながら,必要なら変えてゆきます。
この本は,認知症を専門としない臨床医にも認知症診療の一番大事なことを体系的にシンプルに伝え臨床バイブルとして重宝されることをめざしています。


2017年6月10日  筆 者

レビュー

長尾和宏(長尾クリニック院長)

「最短距離で効率良く学ぶことができるコウノメソッドの入門書」

認知症の人が年々増加している。地域包括ケアシステムの実態として、今後は認知症関連の医療・介護が柱となる。そうした状況の中、河野和彦先生は既存の認知症医学の枠を超えた新しい考え方を「コウノメソッド」として提唱し、書籍、研究会、講演、ブログを通じて発信されてきた。私はコウノメソッドと出会い、それを実践することで、論より証拠ではないが、従来の教科書では解決できなかった難渋例をほとんどすべて落ちつかせることができた。自分の認知症診療が激変した。患者さん本人と家族に非常に感謝されるので楽しくてしょうがない。町医者の私にも「ここまで良くすることができるんだ」と大きな自信を与えてくれた。さらに、パーキンソン病をはじめとする、いわゆる神経難病にも本格的に取り組むきっかけとなった。 「コウノメソッドを学びたいがどうすればよいか」という医師からの相談をよく受ける。確かに、河野先生の考え方は斬新なので最初が肝心だ。書籍を読もうにも、既に数多く出版されており選択にとても迷う。メソッドは年々改変されているので、できれば最新刊が望ましい。そこでお勧めしたいのが、この「コウノメソッド流 認知症診療スピードマスター」である。河野先生は常々「素人こそ宝だ」と仰っているが、まさにその通りだ。認知症診療はもはや診療科を問わず、一般のかかりつけ医や在宅医にとって必須科目である。 本書は、書名にあるように最短距離で効率良くコウノメソッドを学ぶことができる。また、フルカラーの200ページとコンパクトで読みやすい。内容は概要編と実践編にわかれ、実践編には「問診マスター」「検査マスター」「CT読影マスター」「処方マスター」など、それぞれのエッセンスが凝縮されている。ぜひ、本書を入門書として活用して頂きたい。あるいは、既にコウノメソッドを実践されている先生には、総まとめの書として復習に活用してほしい。可能であれば「コウノメソッド流 臨床認知症学」や「コウノメソッドでみる 認知症の歩行障害・パーキンソニズム」に進んで理解を深めて頂きたい。目の前の患者さんと家族の笑顔こそが、医師の道を選んだ喜びであることを実感できるはずである。