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眼瞼痙攣

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
敷島敬悟 (東京慈恵会医科大学眼科学講座教授)
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  • ■疾患メモ

    ここでは,本態性眼瞼痙攣を扱う。眼輪筋の攣縮による不随意な閉瞼,開瞼困難が特徴である。

    痙攣が眼周囲のみならず,口輪筋などの顔面筋や頸部筋まで及ぶジストニアはメージュ(Meige)症候群と呼ばれる。

    中高年の女性に多く,原因は不明である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    開瞼困難(目を開いていられない),瞬目過多(瞬きが多い),羞明(まぶしい),人や物とぶつかる,しょぼしょぼする,目の違和感,などが挙げられる。

    両側の開瞼困難や眼瞼下垂,眉間のしわが特徴的な顔貌である。

    【検査所見】

    瞬目負荷テストで診断する。

    速瞬テスト:できるだけ速く,連続して瞬きをさせる。正常では,素早く(10秒間に30回以上),リズミカルにできる。眼瞼痙攣では速くできない。リズミカルにもできず,だんだん開瞼できなくなってくる。

    軽瞬テスト:軽い瞬きを規則的にさせる。眼瞼痙攣では上手にできない。

    強瞬テスト:ゆっくり,強く開閉瞼を繰り返させる。眼瞼痙攣では,うまくできなくなり,症状が悪化してくる。

    【鑑別疾患】

    ドライアイ:眼瞼痙攣の症状はドライアイと類似している。眼瞼痙攣がドライアイと診断され,ドライアイの点眼加療を受けるも軽快せず,難治性ドライアイと誤診されていることがある。

    「まぶたがぴくぴくする/痙攣する」が主訴:眼瞼痙攣ではこのような症状を訴えることは少なく,この場合は以下の疾患を考える。

    片側顔面痙攣:血管の圧迫によって顔面神経が刺激され,半側の顔面筋の痙攣をきたす。不随意の片側の瞬目とそれと同期する口角の痙攣を伴う。ボツリヌス治療を行う。

    眼瞼ミオキミア:まぶたがぴくぴくすると訴えるときはこの疾患が多い。眼輪筋の攣縮は水平方向に部分的にみられ,片側の下眼瞼のことが多い。一過性がほとんどである。瞬目過多ではなく,瞬目テスト(前述)は正常である。眼精疲労,屈折異常,ドライアイ,慢性結膜炎などで起こる。治療は原因の改善である。

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