お知らせ
睫毛内反
- 登録日：
- 2017-03-16
- 最終更新日：
- 2017-06-22
- 高比良雅之 （金沢大学大学院医薬保健学総合研究科医学専攻外科系医学領域眼科学講師）
■疾患メモ
□睫毛内反（しょうもうないはん）とは，小児，若年者における，いわゆる"さかさまつげ"であり，先天眼瞼内反症とも呼称される。
□睫毛が眼表面に接触することで，流涙，結膜充血，眼脂，視力低下などの症状をきたす。
□下眼瞼に多く，鼻側により強い傾向がある。日本人を含むアジア人種に多い。
■代表的症状・検査所見
【症状】
□睫毛が角結膜に触れることによる異物感，流涙，眼脂，結膜充血，羞明などの症状がみられる。
【検査所見】
□乱視を伴い，視力の矯正不良がみられることがある。
□細隙灯顕微鏡では，睫毛が触れる部分に角膜上皮障害がみられ，フルオレセイン染色で顕著となる。
□重症例では，角膜混濁，角膜血管新生が生じる。
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