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老視(老眼)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
常吉由佳里 (慶應義塾大学医学部眼科学教室)
坪田一男 (慶應義塾大学医学部眼科学教室教授)
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  • ■疾患メモ

    老視とは,加齢に伴う水晶体の弾性低下を主とした変化により調節幅が低下した状態である。

    45歳頃から症状を自覚することが多く,50歳代の間に調節力は0Dに近くなる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    完全遠方矯正下で近見視力障害を自覚する。ただし近視患者の場合には,低矯正下もしくは裸眼では無調節状態で近方に焦点が合うため,調節幅が低下していても近見視力障害を自覚しない。

    【検査所見】

    老眼研究会の定義によれば,老視は医学的老視と臨床的老視にわけて定義される。加齢以外に調節麻痺を惹起しうる疾患を有さず,矯正視力が1.0以上の場合に1)に示す各々の基準を用いて診断される。

    17_03_老視(老眼)

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