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爪白癬

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-04-10
常深祐一郎 (東京女子医科大学医学部皮膚科学准教授)
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  • ■疾患メモ

    白癬は,白癬菌が皮膚の角層およびその特殊形である毛や爪に寄生する疾患である。わが国の足白癬の有病率は16.7%,爪白癬は9.2%で,いずれかを有する割合は19.6%であり,非常に頻度が高く1),皮膚科の患者の1割以上を占める主要な疾患である2)3)。一般にも水虫と言われ,広く知られている。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    爪白癬は以下のように分類される。

    ①遠位側縁爪甲下爪真菌症(distal and lateral subungual onychomycosis:DLSO):爪甲の肥厚や混濁が遠位や側面から始まる。

    ②表在性白色爪真菌症(superficial white onycho-mycosis:SWO):爪甲表面だけが白濁する。

    ③近位爪甲下爪真菌症(proximal subungual onycho-mycosis:PSO):爪甲の近位部から混濁が始まる。

    ④全異栄養性爪真菌症(total dystrophic onycho-mycosis:TDO):爪甲全体に病変が及び爪甲が肥厚し脆弱化する。

    【検査所見】

    白癬の診断では病変部に真菌が存在することを証明することが必須である4)。爪白癬では白癬菌は爪に存在するため,直接鏡検により迅速に高感度で診断を確定することができる。

    病変部の爪を採取して細切し,スライドガラスにのせ,カバーガラスをかけて,水酸化カリウム(KOH)溶液で溶解し,顕微鏡で観察する。菌糸や数珠状につながった分節胞子が観察される。

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