株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

前頭側頭型認知症(Pick病)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
東 晋二 (筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学講師)
新井哲明 (筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学教授)
    • 1
    • 2
  • next
  • ■疾患メモ

    前頭側頭型認知症は,前頭・側頭葉に進行性に変性を生じる病理学的および遺伝学的に異なった疾患からなる症候群である。

    前頭側頭型認知症は,臨床的に,行動型前頭側頭型認知症,意味性失語症,進行性非流暢性失語症に分類される。

    Pick病は変性部位の神経細胞質内にPick球と呼ばれるタウ陽性の封入体が出現する疾患であり,行動型前頭側頭型認知症の臨床像を呈する。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    行動型前頭側頭型認知症の診断基準1)ではの6項目が挙げられている。

    08_15_前頭側頭型認知症(Pick病)

    【検査所見】

    頭部MRIまたはCTで前頭葉および/または側頭葉前方部の萎縮。

    脳血流SPECTまたはPETで前頭葉および/または側頭葉前方部の血流低下または代謝低下。

    1190疾患を網羅した最新版
    1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中


    PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
    コチラより

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    page top