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痙攣

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-24
田中 拓 (川崎市立多摩病院救急災害医療センター副センター長)
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  • ■治療の考え方

    てんかん痙攣重積は持続することにより重篤な神経障害を呈し,時に致死的ともなりうる,緊急に対応を要する状態である。

    ここではてんかん重積状態の救急治療について述べる(「§8-54 痙攣」参照)。

    ■病歴聴取のポイント

    てんかん重積状態とは,①臨床的もしくは電気的なてんかん活動が5分以上,または②完全に元の状態に戻らずにてんかん活動が5分以上持続する場合,と定義される。

    重積状態では全身の強直間代性発作(全身を硬くして手足を伸ばし,歯を食いしばった強直発作,手足をがくがくと一定のリズムで屈曲伸展する間代発作)が起こり,意識障害を伴う。

    痙攣発作後に一過性の麻痺(Todd麻痺)を認めることもある。患者自身は意識障害をきたしており,病歴を聴取することは困難であるため,周囲目撃者から聴取する。

    ■バイタルサイン・身体診察のポイント

    【バイタル】

    発作中は正確なバイタルサインの測定は困難であり,不正確であることが多い。

    【身体診察】

    四肢の肢位,眼球の位置を確認する。ただし身体診察もまた,発作中に行うことは困難な場合が多い。

    発作終了後には,全身の診察を行う。舌縁咬傷の感度は低いが特異度は高く,認めれば痙攣重積発作を起こしていたと考えられる。

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