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心停止患者に対する経皮的心肺補助装置を用いた救命処置 【通常の二次救命処置では自己心拍再開が得られない場合の処置】

No.4871 (2017年09月02日発行) P.60

石見 拓 (京都大学環境安全保健機構健康科学センター部門長/教授)

坂本哲也 (帝京大学医学部救急医学主任教授)

登録日: 2017-08-31

最終更新日: 2017-08-29

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  • 心停止患者の社会復帰率をさらに向上させるために,今後は病院前救急医療の改善に加えて,二次救命処置の充実も求められると思います。中でも,経皮的心肺補助装置(percutaneous cardiopulmonary support:PCPS)を用いた救命処置は,わが国で積極的に実施する施設も多く,効果を検証すべくレジストリ研究も行われています。PCPSを用いた救命処置の効果,積極的に導入するべき症例について,帝京大学・坂本哲也先生にご教示頂ければと思います。

    【質問者】

    石見 拓 京都大学環境安全保健機構健康科学センター 部門長/教授


    【回答】

    PCPSとは,遠心ポンプと膜型人工肺を用いた人工心肺装置を用いて大腿動静脈穿刺法により送脱血カニューレを挿入して心肺補助を行う治療方法です。

    わが国では1988年頃よりPCPSが広く臨床使用されるようになり,循環器領域や救急領域において使用例が増加してきました。保険診療として,初日1万1100点,2日目以降3120点の診療報酬算定が可能です。日本経皮的心肺補助研究会の調査では,急性心不全もしくは呼吸不全が43%と最も多く,ついで心停止などの救命領域が31%,開心術後が13%を占め,全体の救命率は45%でした。

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