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顔面神経麻痺治療後に発生した病的共同運動や拘縮に対する治療 【症状に応じてボツリヌス毒素,リハビリ指導,形成外科的手術を適宜選択,または併用】

No.4826 (2016年10月22日発行) P.56

菊池 守 (佐賀大学医学部形成外科診療准教授)

松田 健 (新潟大学大学院医歯学総合研究科形成・再建外科学教授)

登録日: 2016-10-21

最終更新日: 2016-10-24

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  • ベル麻痺,ハント症候群などによる顔面神経麻痺が発症した際には耳鼻咽喉科などで急性期の治療が行われますが,治療後に残存した病的共同運動や顔面の拘縮が整容的な問題となる場合があります。このような患者に対してどのような治療を行っているのか,新潟大学・松田 健先生のご教示をお願いします。

    【質問者】

    菊池 守 佐賀大学医学部形成外科診療准教授


    【回答】

    顔面神経麻痺の原因の多くを占めるベル麻痺やハント症候群は,適切な治療が行われれば,大部分の症例では後遺症なくほぼ完全に回復します。しかし,一部の重症例では回復が不十分となり,不可逆的な顔面表情筋の機能障害(後遺症)を残します。顔面神経麻痺というと「口がゆがむ」「瞼が閉じない」といった,表情筋が「動かない」症状と思われることが多いのですが,長期的に問題となるのは多くの場合,病的共同運動(「ウー」と口を尖らせたときに同時に瞼が閉じてしまう)や顔面拘縮(頰のあたりが引きつれる,ほうれい線が深くなる),などの「変に動く」「引きつれる」といった後遺症です。

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