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【他科への手紙】耳鼻咽喉科→脳神経外科

No.4856 (2017年05月20日発行) P.51

岩﨑真一 (東京大学医学部耳鼻咽喉科准教授)

登録日: 2017-05-19

最終更新日: 2021-01-06

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  • 脳神経外科の先生方にはいつも大変お世話になっております。先日の頭蓋底に浸潤した上顎癌の手術におきましては、手術に一緒に入って頂き、前頭開頭および硬膜の再建などを行って下さいまして誠にありがとうございました。

    脳神経外科の先生からはよく、聴神経腫瘍や小脳橋角部腫瘍の術前・術後に、聴覚機能および前庭機能の評価を行ってほしいというご依頼を頂きます。こうしたご依頼に対して、当科では通常、聴覚機能検査としては純音聴力検査と語音明瞭度検査を、前庭機能検査としては温度刺激検査(カロリックテスト)と前庭誘発頸筋電位検査(cervical vestibular evoked myogenic potential:cVEMP)を行っております。

    外側半規管の機能検査である温度刺激検査を定量的に行うためには、電気眼振図による眼球運動の計測が必要で、そのセッティングやキャリブレーションを含めますと、本検査には患者1人につき約40分の時間が必要です。

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