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特集:再発させないためのイレウス治療

No.4733 (2015年01月10日発行) P.17

篠塚 望 (埼玉医科大学消化器一般外科教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-14

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監修:篠塚 望

イレウスは日頃からよく遭遇する疾患であるが,腹痛・腹満・嘔吐などの症状で受診することが多く,その症状の程度や持続時間は個々の患者により様々である。中には腹膜刺激症状を呈し,急性腹症として緊急手術となる場合もあるが,保存的治療で軽快する症例も多く,画像診断の進歩した現在においても病歴の聴取や受診時あるいは経時的な腹部所見の取り方が肝要となる。
欧米では,腸管の器質的病変によって腸管内容が通過しない状態(機械的)をobstructionと呼び,腸管の麻痺などによって生ずるもの(機能的)をileusと呼んでいる。わが国では原因のいかんにかかわらず腸管内容が肛門側に進まない病態をすべてイレウスと呼んでいるが,その原因を正しく理解することは,その後の治療を行う上できわめて重要である。
本特集では,イレウスの診断,保存的治療および手術的治療の3つのテーマに分け,各々わかりやすく解説を加えた。少しでも日常診療のお役に立つことができれば幸いである。

1 イレウスの診断
埼玉医科大学消化器一般外科教授 篠塚 望

2 保存的治療とその問題点
埼玉医科大学消化器一般外科 大原泰宏

3 イレウスの手術加療
埼玉医科大学消化器一般外科准教授 淺野 博

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