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【他科への手紙】リハビリテーション科→全科

No.4835 (2016年12月24日発行) P.45

土岐明子 (大阪府立急性期・総合医療センターリハビリテーション科副部長)

登録日: 2016-12-23

最終更新日: 2016-12-13

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  • 「先生の診療科は何ですか?」と聞かれると、少し困ってしまいます。「リハビリテーション科です」と答えると、もや~とした空気が流れることが多いからです。日本リハビリテーション医学会が提唱する専門医像は「病気や外傷の結果生じる障害を医学的に診断・治療し、機能回復と社会復帰を総合的に提供することを専門とする医師」であることもふまえ、このたびは脊髄損傷を例に、当科医師の専門性についてご紹介します。

    リハビリテーションを行うにあたり、まずは患者の全体像をとらえます。脊椎・脊髄の状態、損傷により生じた機能低下の程度、頭部外傷・四肢外傷などの合併症や、併存疾患とその身体機能への影響などを診断・評価し、治療をしながら安全かつ積極的に訓練を進められるように環境を整え、必要に応じて続発症の治療(人工呼吸器や気管切開の管理、血圧管理、尿路・腸管管理、褥瘡治療、感染症対策など)も行います。その際は、主治医として対応することはもちろん、各診療科の先生方に相談する機会も多くあります。

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