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公衆衛生大学院を開設 【聖路加国際大】

No.4830 (2016年11月19日発行) P.15

登録日: 2016-11-17

最終更新日: 2016-11-16

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聖路加国際大は14日に会見を開き、来年4月に専門職大学院「公衆衛生学研究科」を開設することを発表した。公衆衛生大学院の設立は、京大、九大、東大、帝京大に続き5つ目となる。

公衆衛生大学院設置準備室長の遠藤弘良氏(写真)は教育の特徴として、①授業は原則英語で、講師の4割を米国、バングラディシュなどの外国人とするグローバル水準、②平日夜間や土曜日の開講で働きながら学びやすいカリキュラム設定、③聖路加国際病院の豊富で質の高い臨床・健診データを活用した実践的プログラム─を列挙。このうち①については、「英語での授業体制をとるのは、公衆衛生大学院としては初めて。米国の公衆衛生教育協議会のカリキュラムを準拠しており、将来的には米国の認証を受けたい」と説明した。

遠藤氏はまた、「健康格差やパンデミックに対処するための幅広い視野を持った医療人を育成する」として、修了生のWHOなど国際機関でのグローバルな活躍に期待を示した。

会見ではこのほか、日本初の看護学研究科博士後期課程「DNP(Doctor of Nursing Practice)コース」の開設や、大学卒業後に2年で看護学学士と看護師国家試験受験資格が取得可能となる新カリキュラム(3年次学士編入制度)の導入、看護学部の75名から100名への定員増を紹介した。DNPコースでは専門看護師教育にあたる指導者を養成するとして、「地域包括や退院支援、チーム医療の場に不可欠な臨床の専門家」「生涯キャリアの発展につながるアイデンティティーを持った専門家」の育成を目指すとしている。

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