お知らせ
「病院を撃つな！」キャンペーンを展開 ［国境なき医師団］
国境なき医師団（MSF）日本は7月28日に会見を開き、今年を通して「病院を撃つな！」キャンペーンを展開していることを報告した。昨年10月にMSFがアフガニスタンで運営しているクンドゥース外傷センター（KTC）を米軍が空爆し、患者・スタッフ42人が亡くなるなど、同国やシリア等の紛争地で激化する医療施設への攻撃を非難するもの。
13年7～9月にKTCで活動していた外科医の吉野美幸氏（写真右）は、「KTCは高度な医療機器やレベルの高いスタッフが揃っていた病院。爆撃後は医療の提供ができなくなり、その後救えたはずの命まで失うことになった」と損失の大きさを強調した。
MSFは、人種や政治、宗教にかかわらず、分け隔てなく無償の援助を提供することを使命として活動。（1）国際人道法の遵守、（2）KTCを再開するための安全保障、（3）KTCの空爆に関する独立した調査、（4）犠牲者と残された遺族への賠償─を求めている。
