嚥下障害は,嚥下の5期(認知期・準備期・口腔期・咽頭期・食道期)が,様々な原因で障害されることにより生じる。原因疾患には,脳血管障害や,神経筋疾患,薬剤性障害などがあり,そのほか摂食障害や精神疾患がある。近年では加齢に伴う嚥下障害が増えており,2022年の厚生労働省人口動態統計では,誤嚥性肺炎による死亡数は4万人を超え(死因の6位),事故では「誤嚥等の不慮の窒息」が最多原因となっている。
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