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jmedmook48 あなたも名医!Phaseで見極める!小児と成人の上気道感染症 ほとんどの上気道感染症で抗菌薬はいらない?!

「上気道感染症の診かた&治しかた」について基本も押さえ日常診療でも超お役立ちで使える1冊!

定価:3,780円
(本体3,500円+税)

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著: 永田理希(ながたクリニック 院長/感染症倶楽部シリーズ 統括代表/加賀市医療センター 感染制御・抗菌薬適正使用指導顧問)
判型: B5判
頁数: 268頁
装丁: カラー
発行日: 2017年02月25日
ISBN: 978-4-7849-6448-2
付録: あり

一般内科・小児科・耳鼻咽喉科を標榜する診療所の医師が外来診療で一番多く遭遇する疾患が上気道感染症!特に、小児も成人も分け隔てなく診なくてはならない医師のために、超お役立ちの「上気道感染症の診かた&治しかた」の本をつくりました!意外に理解していなかった上気道感染症診療の基本的なこと,肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの定期接種化の効果は?経口抗菌薬の使い分けってどうするの?中耳炎、鼻副鼻腔炎、咽頭炎・扁桃炎で抗菌薬は不要なの?等々、いろいろなギモンがこの1冊を読めば一気に解決!巻末に,急性中耳炎・急性副鼻腔炎・溶連菌咽頭炎の診断シートと抗菌薬処方選択シート,ワイドシリン体重換算力価&総量が一目でわかる,抗菌薬一覧などが収載された切り離して持ち歩けるおまけシート付き!

目次

Chapter 1 根拠を持って戦略(Strategy)を決めよう!
1 根拠を持って上気道感染症を診よう!
2 上気道の解剖を知るべし!

Chapter 2 上気道感染症に関わる微生物(Bacterium)について語ろう!
1 肺炎球菌 Streptococcus pneumoniae
2 インフルエンザ菌 Haemophilus influenzae
3 モラクセラ・カタラーリス Moraxella catarrhalis
4 A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌) Streptococcus pyogenes
5 嫌気性菌 Peptostreptococcus属, Fusobacterium属, Prevotella属, Bacteroides

Chapter 3 上気道感染症に関わるワクチン(Vaccine)について語ろう!
1 肺炎球菌ワクチン
2 インフルエンザ菌ワクチン

Chapter 4 上気道感染症に関わる経口抗菌薬(Drugs)について語ろう!
1 抗菌薬という武器を使いこなすために─PK/PDについて語ろう!
2 経口ペニシリン系抗菌薬という名の武器の使い方
3 経口セフェム系抗菌薬という名の武器の使い方
4 経口マクロライド&リンコマイシン系抗菌薬という名の武器の使い方
5 経口キノロン系抗菌薬という名の武器の使い方

Chapter 5 PK/PD理論から戦略(Strategy)について語ろう!
1 A群β溶連菌 vs PCV & PCG & AMPC & CDTR-PI
2 肺炎球菌 vs PCV & PCG & AMPC & CDTR-PI
3 インフルエンザ菌 vs AMPC & CDTR-PI

Chapter 6 急性中耳炎の診断(Diagnosis)について語ろう!
1 その耳痛は本当に中耳炎か?
2 その中耳炎には本当に抗菌薬が必要か?─抗菌薬処方phaseを見極める!90%はいらない
3 抗菌薬処方phaseには,どの武器がベストか?
4 その中耳炎には本当に抗菌薬入り点耳薬が必要か?
5 その中耳炎には本当に外科的ドレナージ,消毒・ガーゼ挿入が必要か?
6 中耳炎症例トレーニング
7 外耳道炎・鼓膜炎の治療法は?

Chapter 7 急性鼻副鼻腔炎の診断(Diagnosis)について語ろう!
1 その鼻汁・鼻閉は本当に鼻副鼻腔炎か?
2 その鼻副鼻腔炎には本当に抗菌薬が必要か?─抗菌薬処方phaseを見極める!90%はいらない
3 抗菌薬処方phaseには,どの武器がベストか?
4 鼻副鼻腔炎の重症合併症は?
5 急性鼻副鼻腔炎由来の結膜炎の治療法は?
6 その鼻副鼻腔炎には本当にネブライザーが必要か?
7 鼻副鼻腔炎症例トレーニング

Chapter 8 急性咽頭炎の診断(Diagnosis)について語ろう!
1 その咽頭痛は本当に溶連菌性咽頭炎か?
2 溶連菌性咽頭炎には,どの武器がベストか?
3 溶連菌と鑑別すべき咽頭炎
4 命に関わる細菌性咽頭炎─killer sore throat

索引

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序文

巻頭言

日本の抗菌薬使用の90%は経口抗菌薬であり,そのほとんどが上気道感染症に使われていると考えられる。風邪はウイルス性上気道炎であるのに対し,中耳炎・鼻副鼻腔炎・咽喉頭炎などは細菌性上気道炎と言われる。風邪に抗菌薬の効果がないことは,医師であれば当然理解しているが,その見極めができないために抗菌薬を処方しているのが現状である。上気道は,外界との最初の侵入門戸であり体表感染症を起こす領域で,ウイルスか細菌かで抗菌薬処方の有無を決めるのではなく,抗菌薬が必要なphase,つまり【抗菌薬処方phase】かどうかで判断することが必要となる。
1990年代までは, 耐性菌は抵抗力の低下した入院患者を中心とした感染症の問題とされ, 外来での経口抗菌薬の使用に躊躇のない【抗菌薬ゆとり時代】であった。しかし,2000年に入り,耐性肺炎球菌・インフルエンザ菌,市中感染型MRSA,ESBL産生大腸菌・肺炎桿菌,カルバペネム耐性腸内細菌科細菌など市中感染症の領域にまで耐性菌が影響する状況となっており,2017年現在,【抗菌薬衰退時代】となっている。
「予防,念のため」「患者が希望するから」の大義名分の白旗を振り回し,診断も根拠もなしに抗菌薬を処方するゆとりはもはやなく,このままでいくと,あと10〜20年で感染症治療に抗菌薬という名の武器がない世界,つまり【抗菌薬終焉時代】が確実にやってくる。
感染症に関わる医師の役割は【軍師:Strategists】である。診断を見極め,抗菌薬という名の武器を使うべきphaseを見極め,細菌,ワクチン,抗菌薬(種類・量・回数),問診(主訴・現病歴・既往歴),局所&全身所見,機嫌(小児)などを見極め,治療方針を決定し,その経過予測【説明処方箋:0円】をきちんと患者に説明しなければならない。
日本は医療機関への受診しやすさが世界でトップであるがゆえに,上気道感染症はなおのこと飛びぬけて一番多い外来感染症である。にもかかわらず,日本の現状と世界基準,感染症科,小児科,内科,皮膚科,眼科,耳鼻咽喉・頭頸部外科の視点を含めた「上気道感染症」のテーマでまとめられたテキストはこれまでなかった。そこで,日本医事新報社からの執筆依頼を頂いたことをきっかけに,筆者が10年以上開催してきた感染症倶楽部シリーズでの人気講演である「Phaseで見極める上気道感染症」を書籍化することにした。小児〜成人の解剖,微生物,ワクチン,抗菌薬,PK/PD,診断,Phaseなどを総合的に判断した治療戦略について,基礎的・臨床的論文を参考とするだけでなく,日々の診療で上気道感染症を数十万例診ている末端最前線の地域医療の実践経験も含めて書かせて頂いた。本書が上気道感染症を診る医師,研修医,薬剤師,微生物検査技師のなどの方々のお役に立ち, さらに2020年の外来経口抗菌薬50%減達成の一助となることを願っている。

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

訂正頁:p14
訂正箇所:図5
【誤】mefB
【正】ermB

訂正頁:p18
訂正箇所:上から1行目
【誤】肺炎球菌感受性
【正】インフルエンザ菌感受性

訂正頁:p64
訂正箇所:2つ目の□の文章
【誤】PBPにβラクタム系抗菌薬が作用します。
【正】PBPにβラクタム系抗菌薬が作用します(☞54頁,図1)

訂正頁:p151
訂正箇所:上から3行目
【誤】臨床的な効果微妙
【正】臨床的な効果微妙

訂正頁:p167
訂正箇所:図1上のイラスト,外耳道軟骨部と外耳道骨部の中央の境界縦線の位置
【誤】

 ↓
【正】

訂正頁:p182およびおまけシート
訂正箇所:小児急性鼻副鼻腔炎:抗菌薬処方Phase選択シート
【誤】CTRX 50mg/kg/日 1日1回 点滴静注
【正】CTRX 50〜75mg/kg/日 1日1回 点滴静注

訂正頁:p183およびおまけシート
訂正箇所:成人急性鼻副鼻腔炎:抗菌薬処方Phase選択シート
【誤】一番上の枠の「肺炎球菌ワクチン接種症例」不要

訂正頁:p183およびおまけシート
訂正箇所:成人急性鼻副鼻腔炎:抗菌薬処方Phase選択シート
【誤】AMPC/CVA750mg+AMPC1,500mg
【正】AMPC/CVA750mg+AMPC750mg

訂正頁:p216
訂正箇所:囲み内真ん中,AMPC
【誤】

 ↓
【正】



訂正頁:p234
訂正箇所:オレンジ色の枠内4行目
【誤】点滴CTX成人:1日4g,分1
【正】点滴CTX成人:1日4g,分4

訂正頁:p239
訂正箇所:大見出し
【誤】4 咽後膿瘍(咽頭後間隙膿瘍)
【正】4 咽後膿瘍(咽頭後間隙膿瘍)

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