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「治癒」「軽快」「再入院」の実態分析へ [DPC評価分科会]

No.4736 (2015年01月31日発行) P.7

登録日: 2015-01-31

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中医協のDPC評価分科会(小山信彌分科会長)は26日、DPC病院が対象の「退院患者調査」における「治癒」「軽快」「再入院」の実態を把握するため、アンケート調査を実施することを決めた。
2013年度の調査結果からは、(1)「治癒」による退院の減少、(2)「予期しない再入院」の増加─が明らかとなった。同分科会は、「『治癒』は退院後の外来治療が一切ない状態と定義されており、何らかの外来通院の可能性があれば現場の医師は『軽快』とするため、治癒と軽快を1つのアウトカム指標としてモニタリングすることが妥当」との見解を示していた。
一方、報告を受けた12月3日の基本問題小委では「『治癒』と『軽快』は独立した指標として考えるべき」「治癒が減った結果、『予期しない再入院』が増加した。平均在院日数短縮は限界ではないか」と問題視する意見が出た。
これに対し、工藤翔二委員(結核予防会)は、「内科系の疾患では、退院後も通院が必要なケースがほとんどで、『治癒』に該当するケースはまずない」と指摘。厚労省はこうした意見を踏まえ、内科・外科・小児科などに分けて実態を調査・分析する考えを示した。

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