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「健康長寿社会の実現に向けて」 - 14年版厚生労働白書

No.4711 (2014年08月09日発行) P.10

登録日: 2014-08-09

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厚生労働省は2014年版厚生労働白書を1日の閣議に報告した。「健康長寿社会の実現に向けて」と題した白書は、社会保障制度を持続可能なものとするため、個人や自治体、企業が健康づくりに取り組み、「健康寿命」を延ばすことが重要と指摘。その中で健康づくりを進めるには個人へのインセンティブの付与など動機づけが必要と強調した。
白書によると、10年の平均寿命は男性79.55歳、女性86.30歳。一方、健康寿命は男性が9.13年短い70.42歳、女性が73.62歳で12.68年の開きがあった。国民が1年間に使う医療費は高齢化に伴い約40兆円に上り、国の財政を圧迫していると指摘し、医療費抑制には国民1人1人の心がけにより健康寿命を延伸することが重要と強調。政府が「日本再興戦略」(13年6月)に基づき、健康寿命延伸を図る取り組みを推進していることから、14年を「健康・予防元年」に位置づけた。

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