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「むくみの病態から考える失敗しない圧迫療法」について著者の小川佳宏先生にお聞きしました

No.5194 (2023年11月11日発行) P.63

登録日: 2023-09-11

最終更新日: 2023-09-11

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むくみの病態から考える失敗しない圧迫療法

●執筆
小川佳宏(リムズ徳島クリニック院長)

●商品説明
判型:A4判
頁数:30頁
価格:1,650円(税込)

  

─本コンテンツの特徴・魅力を教えてください。


「難治性のむくみ」を訴える患者に対しては、どのような診療をされていますか?

むくむ原因を精査して大きな異常がない患者に対しては、どのような治療を選択されていますか? 利尿薬投与? 経過観察? 圧迫療法? 適切な圧迫方法を理解できないためハードルを高く感じて、むくみを放置して悪化させていませんか?

本コンテンツでは、圧迫療法について少しでも理解していただきたく、当院でのむくみ診療のコツを解説しています。初診時に片側性浮腫であればリンパ浮腫や静脈性浮腫を疑い、両側性であれば心・肝・腎など全身疾患も疑います。ただ実際に多いのは、明らかな原因疾患がない高齢者のむくみです。これは、運動せず長時間座位で過ごす生活などが要因であり、本コンテンツを参考にしていただきながら、高齢者や家族にわかりやすくむくみの機序を説明できれば、症状改善できる生活指導に繋がります

また本コンテンツでは、「対症療法としての圧迫療法」について解説しています。むくみの病態に応じて、弱い圧迫力の製品で下腿を圧迫することにより劇的に症状が改善することがあります。簡単な方法を解説していますので、すぐに診療現場で試してみてください。

─本コンテンツでスキルアップすると臨床上、どんな良い変化が期待できますか?

高齢者の「両側下腿末梢中心のむくみ」は、全身疾患の合併症という可能性はありますが、「肥満で静脈還流が悪くなっている」、「下腿筋肉ポンプを使わず静脈うっ血がみられる」、「下腿を下げる時間が長くなると重力の影響で皮下組織内の水分が末梢に移動する」ことが悪化要因となるため、圧迫の禁忌症例を除き「圧迫療法」が有効です。

圧迫療法の継続には患者・家族に対して病態と有効性を説明する必要性があるため、本コンテンツを参考にしていただき、「対症療法としての圧迫療法」をぜひともお試しください

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公益社団法人 地域医療振興協会 市立大村市民病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 総合内科・消化器内科・呼吸器内科・神経内科・整形外科 等 若干名
勤務地: 長崎県大村市

急性期から回復期、維持期までの疾患の治療・管理はもとより、予防医学としての健診事業にも力を注いでいます。
ハイケアユニットから地域包括ケア・回復期リハ病棟まで有しており、地域の皆様に対して急性期から回復期まで切れ目のない医療、充実したリハビリサービスを提供できる体制が整っております。
基幹型臨床研修指定病院として医師の教育にも寄与しています。当協会のコンセプトの1つである離島医療の支援も積極的に行っています。

救急医療体制については、1次から3次まで幅広く患者さんを受け入れています。
特に3次救急患者さんに関しましては、症状に応じて長崎医療センター及び救急隊と連携をとりながら、必要に応じた救急対応を行っています。また、2次までの救急患者さんに関しては、専門医と総合医が協力し対応しています。
救急医療についても二次救急を担っています。緊急の大血管手術やバイパス手術も行っており、長崎県内外から高い評価を受けています。
なお、日当直体制では、内科・外科系及び循環器系で 救急体制を整えています。
現在、内科・外科系の日当直体制は、内科医師が火曜日・木曜日・土曜日 の当直帯及び土曜日・日曜日の日直帯、外科系医師が月曜日・水曜日・金曜日・日曜日の当直帯に救急対応を行っています。
また、大村市夜間初期診療事業(内科系・小児科)に参画しています。
平成29年度より新病院にて診療を開始しております。
●大村市の人口は約99,500人(令和7年3月末日現在)で、県内13市で唯一人口が増加しています

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