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効果的な身体活動・運動指導のコツは?

No.5180 (2023年08月05日発行) P.48

井上 茂 (東京医科大学公衆衛生学分野主任教授)

津下一代 (女子栄養大学特任教授)

登録日: 2023-08-08

最終更新日: 2023-08-02

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  • 診療や公衆衛生の現場で効果的に身体活動・運動指導を行うコツを教えて下さい。特に多忙な診療・実践活動の中に,どう身体活動・運動指導を組み込めばよいのか,指導として最低限行うべきことは何なのかなどについてご教示下さい。
    女子栄養大学・津下一代先生にご解説をお願いします。

    【質問者】井上 茂 東京医科大学公衆衛生学分野主任教授


    【回答】

     【運動について短時間でも毎回話すこと。無理なく段階的に進めること】

    WHOの身体活動に関するガイドラインでは「医療の場での身体活動推奨が重要」とし,患者等に対し身体活動状況をアセスメントすること,「身体活動を増加させ,安静な生活を減らすよう働きかけるシステムの着実な実施・強化が必要である」としています1)。スポーツ庁の調査2)では,障害児・者が障害発生後に運動・スポーツを始めた理由として「医師からの奨め」が他の理由より高く(医師からの奨め22.0%,理学療法士からの奨め5.7%,テレビやインターネット3.1%,スポーツ指導者からの奨め2.0%,学校の先生の奨め1.6%),患者に身近な医師が,本人の身体状況や運動実施状況,希望をふまえて助言することが効果的な例と言えます。

    具体的には,短時間でも運動を話題にすることから始めます。特定健診の質問票には運動や身体活動,体力に関する設問が含まれています。「後期高齢者の質問票」では週に1回以上の運動習慣,歩行速度の低下,転倒などの設問が含まれています。慢性疾患の診療の際,初診時だけでなく,毎回の診療時に患者に運動実施状況を尋ねることが重要です。

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